改良で約29万円値上げ。「アルファード」が台数で圧倒するのに、ホンダが「中国版オデッセイ」の販売を続けるワケ
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 226
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オデッセイとアルファードは、同じLサイズミニバンでありながら、そもそもの設計思想が異なります。
ボディサイズを見ると、オデッセイの全長は4860mm、全幅は1820mmです。対するアルファードは全長4995mm、全幅1850mmとオデッセイより大きく、これが室内空間の広さにつながっています。しかし、アルファード(ハイブリッド)の車両重量は2100kg台であるのに対し、オデッセイは1900kg台であるため、この軽さが走りの軽快感につながっています。
パワートレインの違いも明確です。
オデッセイは、2.0Lエンジンを搭載した2モーター式ハイブリッド「e:HEV」のみの展開です。このシステムは、日常のほとんどをモーター走行でまかなうため、BEVのような滑らかさとレスポンスの良さが際立ちます。
燃費性能はWLTCモードで19.9km/L(アブソルート)と、Lサイズミニバンとしてクラストップレベルの低燃費を誇ります。さらに2.0L未満であるため、アルファードと比べて、自動車税(年額)が安価となる税制面の優位性も併せ持ちます。
対するアルファード(ハイブリッド)は、2.5Lエンジンをベースとした「THS-II」を採用します。こちらは、エンジンとモーターを巧みに使い分けるタイプで、WLTCモード燃費はFF車で18.9km/L(X)となり、燃費はオデッセイが勝ります。
しかしアルファードには、2.5Lのエンジンが生み出すパワフルな加速と、後輪をモーターで駆動するE-Four(電気式4WD)が選択できるというメリットがあります。
このように両車には明確な違いがあり、オデッセイの存続は独自の価値観を求める顧客層をホンダのラインナップに繋ぎ止め、グローバル生産の効率化を図るという戦略的選択であると言えます。
アルファードとは違う道を歩み続けることで、今後もオデッセイは、ホンダのブランドイメージとラインナップに不可欠な「顔」であり続けていくでしょう。
(終わり)
(写真:トヨタ、ホンダ)
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