今冬上陸のスタッドレス、ノキアンのハッカペリッタR2とR2 SUVを試した
掲載 更新 carview! 文:竹町 昭男/写真:阿部商会
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欧州やロシアあたりの降雪地域で「知らない人はいない」と言われるほど知名度は高いのだが、なぜいま日本初上陸なのか。特にウインタータイヤに強みを持つノキアンタイヤは欧州、ロシア、中国にファン層を拡大中で、実はかねてから日本市場参入の機会をうかがっていた。だが、2008年リリースのハッカペリッタRは、テストした日本の輸入元の阿部商会が取り扱いを延期したという。理由は氷上性能だった。
本拠地のノキア工場と2005年操業開始のロシア工場に加え、2020年稼働予定のアメリカ・テネシー州の新工場もあり、供給体制は万全。日本と同じく南北に長い地形のフィンランド。首都ヘルシンキから北に200km、ノキア市に本拠地とテストコースを構え、さらに北に1000kmの北極圏イヴァロには東京ドーム150個分という広大な冬季テストコースを保有し、20以上の氷上や雪上ハンドリングコース及び直線ブレーキ試験路を備えている。圧巻は全長700mの超巨大な全天候型氷上試験路。開閉式の天井を備え、降雪が続いても氷上テストが滞りなく可能。大変恵まれたテスト環境といえる。
イヴァロの広大なテストコースで、特に氷上性能の向上に力を注ぎ、晴れて日本上陸を成し遂げたのが新型ハッカペリッタR2とR2 SUVである。
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