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売れてるメルセデスのSUV「GLB」 意外に価格差ないガソリンFFとディーゼル4WDの選び方

コンパクトSUVでも運転支援システムはSクラスと同等

ニコるんことモデルの藤田ニコルさんが購入したことでも話題となったメルセデス・ベンツ「GLB」は、数年前から販売されている「GLA」と「GLC」の中間ぐらいの“ちょうどいいサイズ”となるSUV。日本では2020年6月に発売されました。

GLAとGLCは、どちらかといえば都会派フォルムな背が低めのSUVであるのに対し、GLBはボディ各部の柱がけっこう切り立っていて、なおかつ全高が高めで最低地上高も高いという「オフローダー風味」が強いデザインになっています。

また、比較的コンパクトなSUVでありながら2列5人乗りではなく「3列7人乗り」であるという点も、GLBの大きな特徴といえるでしょう。

基本となるパワートレインは最高出力136psの1.3L直4ガソリンターボ+7速DCTと、同150psの2L直4ディーゼルターボ+8速DCTの2種類。駆動方式は前者がFFで、後者はフルタイム4WDです。またこのほか、ハイパフォーマンスな「メルセデスAMG GLB 35 4MATIC」には最高出力306psの強力な2L直4ガソリンターボ+8速DCTが与えられ、こちらの駆動方式もフルタイム4WDとなっています。

コンパクトクラスとはいえ、GLBはプレミアムブランドのSUVですので、さすがに車内の装備類は充実しています。

インフォテイメントシステムには「ハイ、メルセデス!」でおなじみのMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)が採用され、前席にはQi規格のワイヤレスチャージング機能を標準装備し、1~3列目の全シートにもUSBポートを用意。

また運転支援システムは「Sクラスと同等」とうたわれるレベルのものが採用されました。アダプティブクルーズコントロールは、高速道路上では30秒以内、一般道では3秒以内の停車であれば、前走者の発進に続いて自動で再発進を行い、ウインカー操作に応じて車線変更を自動で行う「アクティブレーンチェンジングアシスト」も装備しています。

衝突回避支援機能では、いわゆる自動緊急ブレーキに加え、ドライバーのステアリング操作をアシストして衝突回避を支援する「緊急回避補助システム」や、車両の進行方向1m以内に障害物がある場合、アクセルを強く踏んでも車速を2km/h未満に抑え、警告音でドライバーに誤操作の可能性を知らせる「ドライブアウェイアシスト」も装備しました。

前述のとおりGLBは、ピラー(柱)が切り立ったオフローダー風味の強いフォルムであると同時に、車高も高めであるため(ひとつ上のGLCより全高は55mm高い)、1列目および2列目の居住性は非常に良好です。またプレミアムブランドのSUVであるため、当然ですがインテリア各部の質感も上々です。

しかし3列目シートはさすがにきわめて狭く、そこにたどり着くのもけっこう大変です。またメーカー自身も3列目については「乗車時の安全確保のため、身長168cm以下の乗員のみが使用できます」と言っています。そのため3列目は「いざという時には便利な緊急用(または子ども用)シート」と考えるのが正解でしょう。

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