ミニクロスオーバー試乗 ミニの魅力は健在か?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
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クーパーの後に乗ったクーパーS ALL4は、車重がクーパーのATより100kg重い1460kgもあるが、184psと240Nmを発生する1.6リッターターボエンジンはそれをモノともせずに引っ張り上げて、クーパーSの名に相応しい力強い加速を味わわせてくれる。
試乗したALL4はオプションの18インチタイヤを履いていたこともあって、ステアリング操作に対するレスポンスはクイックで、ほとんどアンダーステアを感じさせずにコーナーを抜けていく。そういう意味ではミニらしいといえなくはないが、それでもやっぱり腰高な印象を拭い去ることはできない。したがってクーパーSクロスオーバーはカート感覚ではなく、スポーティなSUVというべき感覚が前面に出ている。
クロスオーバーがドライビングして愉しいクルマなのはたしかだが、その愉しさが他のミニとは違う。移動の手段として使いながらも、ドライビングにのめり込むことができるハッチバックやコンバーチブルやクラブマンと違って、クロスオーバーは移動すること自体を愉しむクルマに思える。例えば荷室にマウンテンバイクやスノボを積んで、家族や仲間と目的地に向かって走る行程をエンジョイする、というのがその用途ではないだろうか。
既存のミニより使い勝手のいいクルマを求め、しかも1.8m近い全幅が気にならない環境にあって、なおかつ並みのハッチバックやステーションワゴンでは物足りないという個性派のためのクルマ、それがミニ・クロスオーバーではないか。BMWミニはもともと、ドライバーズカーとしての魅力と、ライフスタイルカーとしての魅力という2つのチャームポイントを持っていたが、クロスオーバーは広いキャビンやラゲッジルームを実現し、路面を選ばない走破性を手に入れた代わりに、ドライバーズカーとしての魅力が少し希薄になって、ライフスタイルカーとしてのキャラがより鮮明になったミニなのだと思う。
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