【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 23
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最高速度に大きな差は無いが、加速所要時間は現行GTSと比べると大幅に短縮されている。それはピックアップの鋭い電気モーターを採用した結果によるもので、ポルシェが事前に発表した数値によればスタートして2.5秒後の到達距離は現行GTSの14.5mに対して、新しいGTSでは21.5mと7mも先行するという。すなわちシグナルスタートではEV並みの加速が楽しめるというわけだ。
これらのシステムをサポートするのは400Vのアーキテクチャーで、フロントアクスルの上に400Vのハイブリッドシステム専用のコンパクトな高電圧電池が搭載されている。また補機類用の12Vバッテリーも軽量のリチウムイオン電池に置き換えられている。
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ポルシェがこのマイルドハイブリッドを導入した最も大きな理由は重量とレイアウトの問題である。まず重量は27kgの高電圧電池を積みながらも1595kgと現行GTSと比べてもおよそ50kgの重量増で済んでいる。
またEV走行はできない代わりにミニマムサイズの電池によって影響を受けるのはフロントのラゲッジスペースに留まる。もちろん2+2のキャビンレイアウトにも変更はない。
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その実力は事前に行われたニュルブルクリンク北コースにおけるタイムトライアルでも証明されておりTハイブリッドGTSの最速ラップは7分16秒93で現行GTSモデルよりも8.7秒速い。これは明らかにコーナーからの脱出や上り坂でのピックアップ性能の向上によるものだろう。
もちろん排気ガスや燃費の数値も、暫定ではあるがCO2(WLTP)は251~239g/kmと現行モデルの258~244g/kmよりも向上している。
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