新世代ボルボで北海道500キロ、その“味”は?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:北畠 主税
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:北畠 主税
小樽から旭川空港までは200キロ弱。道央自動車道を使えば3時間で到着するはずで、時間の余裕はかなりある。ところが予想外の展開になった。途中、美幌インターまでの区間が吹雪で通行止めだというのだ。やむなく一般道を使うものの、高速道路から迂回をしてきた車で国道は渋滞気味。ようやく美幌インターにたどり着いたときにはすでに周囲はすっかり暗くなっていた。
そのまま空港まで直行すれば帰りの飛行機にはギリギリ間に合うタイミング。しかし、我々にはもうひとつ、やらなくてはならないミッションがあった。旭川の有名店「みづの」で生姜ラーメンをどうしても食べたかったのだ。東京行きの飛行機の出発時間が迫るなか、なんとか生姜ラーメンにありつきたいという思いが先を急がせた。
積もった雪で真っ白になった夜の高速道路をひた走る。そんなシーンでもS60が絶大な安心感をもたらしてくれたのは言うまでもない。予想を上回るペースで、しかもなんの危うさもなく、旭川市内に到着。油少し多めの醤油ベースのスープに生姜の香りがピリリと効いた絶品ラーメンを食し、指定時間の5分前にはポカポカに暖まった状態で空港に帰着したのだった。
到着時のトリップメーターは525キロ。平均燃費は(12.3km/L)。なかには700キロ以上走ったという強者もいたようだが、僕らの山あり雪あり氷ありのドライブはとても充実していたし、何よりS60の、日本の様々な雪道におけるポテンシャルを知ることができたのは大きな収穫だった。
安心感とか、快適性とか、そういった言葉以上にそのことを雄弁に物語っていたのは、これだけ走って、食べて、遊んで、仕事をしたにも関わらず、3人全員が元気たっぷりだったという事実。稚内や網走に行った他のチームのメンバーも、みんな疲れなんてこれっぽちも感じさせない笑顔で空港に戻ってきていた。それこそが、カタログや数字では表せない、ボルボの実力と言うことなのだろう。
S60は新世代ボルボとして、エモーショナルなデザインやスポーティな走りを訴求したモデルだ。しかし、その根底に流れるのは、紛うことなき北欧生まれのDNAなのである。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
【あなたはどっち?】クルマの購入は計画的に! 買うなら「ローン」か「一括」か問題を考える
クルマ好き男性にそっと教えてあげたい。同乗女性からの“格付け”をガタ落ちさせる「ヤバい仕草」4選
【すでに販売枠終了の噂】新型「GRカローラ」日本初公開。台数制限ナシでもまた買えないのか…?
【アルヴェルオーナー必見】「レグノ」の新作「タイプRV」は、後席の快適性爆上がり+運転も楽しめるタイヤだった
【高性能なだけではダメ?】新型GRカローラが先輩GRヤリスを超える“伝説の名車”に育つ鍵はナラティブ(物語)にあり
【今さら聞けない】車好きが得意げに語る「FF・FR」って何ソレ? 雪道で四駆が強い理由も解説
GRスープラ“最終仕様”日本初公開に「カッコいい」「生産終了が惜しい」の声…300台限定で今春投入
【本当はどうなの?】再々販「ランクル70」オーナー評価…燃費、盗難など「不便」は当り前。MT待望論も
【BEV戦略は撤回】ボルボの頂点「XC90」が末期でも大幅改良の背景。BEVより注目度も高そう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!