【500kg台の軽も現実に？】スズキ「技術戦略2025」発表。軽量化とMHEV戦略を軸に“軽規格維持”を強調…BYD参入にも言及

スズキ「技術戦略2025」発表会

トレンドよりも“飽きさせない”スズキの新戦略

スズキは9月9日、「技術戦略2025」を発表した。今年2月に公表した新中期経営計画に基づき、コーポレートスローガン「By Your Side」を掲げ、生活に密着したインフラモビリティ企業を目指すとしている。

今回の戦略では、従来の環境・エネルギー課題への対応に加え、人々の移動に関わる社会課題の解決にも取り組む。行動理念としては「現場・現物・現実（3現主義）」に「原理・原則（2原）」を加えた「3現・2原」を新たに掲げ、「エネルギー極少化」と「本質価値極大化」の両立を目指す。

キーワードは「Right×Light Mobile Tech（ライト×ライト モビルテック）」。軽量化技術、高効率な内燃機関、電動化、リサイクル設計を推進し、持続可能で身近に使いやすいモビリティを提供していく方針だ。

会見の中で鈴木俊宏社長は、「トレンドの大きなグリルなど奇抜なデザインよりも、5〜10年所有しても飽きないクルマを目指したい」と述べた。小型車ではブランドデザインの統一も一つの方向性としつつ、軽自動車については「規格の中でいかに個性を出すかが大切」と語り、スズキらしい独自性を重視する姿勢を強調した。

さらにインテリアについても「何でもかんでもタッチ化すればいいわけではない。操作性を重視したい」と発言。過剰なデジタル化に流されず、直感的に扱える“ちょうどいい”デザインを目指す考えを示した。

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