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【LA報告】スバルWRX、ホンダ燃料電池車…

海の向こうのモーターショー

ワタクシが20代だった頃、"世界5大モーターショー"といえば、デトロイト、ジュネーブ、フランクフルト、パリ、そして東京だった。自動車メーカーはそれらのモーターショーを「A」に格付けて、ワールドプレミアを用意し、役員を送り込むなど、ここぞとばかりに華やかな演出をするのが常だった。

ところが、最近ではモーターショーも群雄割拠の時代。中国やインドが勢いを増し、アメリカの国内ではデトロイト・スリーが失速するのに従って、ニューヨークやロサンゼルスなどが台頭してきた。当然、モーターショーの日程もクラッシュしつつあって、一昨年はデリーとデトロイトが近接し、今年はニューヨークとソウルが同日開催。さらにこの秋、東京とロサンゼルスと広州という注目度の高いショーが同日に開幕することになった。

その中からあえてロサンゼルス・ショーを紹介するには理由がある。1つめは、アメリカの富が集まる地域らしく、華やかなモデルが発表されること。2つめは、デトロイト・スリーのお膝元のモーターショーと比べると、日本車メーカーがアメリカで何をしたいのかがわかること。最後に忘れてはならないのが、エコの話題はカリフォルニアが発信源になることだ。決して、感謝祭直後のクリスマス・セールを楽しみにしているわけではない。断じて。

東京との時差が17時間という都合上、ポルシェ「マカン」、新型「ミニ」やBMW「4シリーズ・カブリオレ」、メルセデス・ベンツ「S65 AMG」といったモデルは、東京にワールドプレミアを取られた形になった。ただし、ポルシェは当初、ロサンゼルスで「マカン」のワールドプレミアを宣言していただけに、多少は気を使って東京で「ターボ」、ロサンゼルスで「S」を発表していた。

ドイツ車メーカーの多くが、役員を東京とロサンゼルスにわけて送り込むなか、アウディの技術担当役員のウルリッヒ・ハッケンベルク博士は東京モーターショーでの記者発表のあとロサンゼルスに飛んだ。ロサンゼルスの記者発表では、「今日、これで2つめのカンファレンスです」というコメントに拍手が湧いた。

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