アウトランダーPHEV2019モデル発売 システムを9割刷新しEVらしさ追求
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:篠原 晃一
三菱のSUVであり、フラッグシップモデルである「アウトランダー PHEV(プラグインハイブリッド)」の2019年モデルが7月20日に発売になりました。主な変更点はPHEVシステムとスーパー オール ホイール コントロール(S-AWC)の改良、エクステリア、インテリアデザインの変更、操縦安定性の向上などとなっています。
今回のマイナーチェンジでは特に「EVらしさ」を追求。モーター走行での航続距離を延ばし、さらにエンジンの静粛性を向上させるため、PHEVシステムの主要構成を9割刷新しました。主に発電を担うエンジンは、これまでの2.0Lからアトキンソンサイクルを採用した2.4Lに変更。出力が向上したことで、低回転でも効率良く発電することが可能になり、“モーター走行・エンジン発電状態”になる「シリーズ走行」時のエンジン稼働時の静粛性が向上しました。駆動用バッテリーも強化され、容量を12kWh→13.8kWhにアップしEV航続距離を60km→65kmに延長。この他にもジェネレーターの最大出力を10%アップ、リアモーターの出力アップ、マフラーの改良などを行い、モーター走行時の加速感向上や静粛性向上を実現しています。
アウトランダーPHEVの特徴である、前後の独立したモーターで駆動する「ツインモーター4WD」。これを制御する「S-AWC」もアップデートされています。これまでの「ノーマル」「4WD LOCK」モードに加え、「SPORT」と「SNOW」モードを追加。「SPORT」ではエンジンは発電のためにスタンバイし、前後の駆動を最適化。乾燥舗装路でのスポーツ走行時のアクセルレスポンスと旋回性を向上しました。「SNOW」ではデリケートな滑りやすい氷雪路などで前後モーターの駆動力制御を行い、発進時や旋回時の挙動を安定させます。
エクステリアはヘッドランプのデザイン変更が行われ、ハイビームがLED化されました。これに合わせてフロントグリル、フロントバンパー、フォグランプベゼルなどもデザイン変更されています。リアもバンパーのデザイン変更とリアスポイラーの装着などが行われています。18インチのホイールもデザイン変更されました。操安性向上として、前後ショックアブソーバーの改良とステアリングギア比のクイック化、ボディ構造用接着剤の塗布範囲拡大による車体剛性向上などが行われています。
編集がサーキットで試乗しました。一般的な速度領域ではそう簡単にエンジンが始動しないのと、完全にモーター走行なのでほぼEVといった具合。本領を試すべくアクセルを深く踏み込めば、一定の力が背中を力強く押し出す直線的なモーター駆動らしい加速を味わえます。加速中にエンジンが始動しますがその音は遠くに聞こえ、確かにエンジン感をあまり感じさせません。EVらしさを追求したという今回の目的は達成されていると言えそうです。特に興味深かったのが「S-AWC」の「SPORT」モード。加速感が高まりそのスポーツ感はなかなかのもの。なんといっても旋回が楽しく、安定してコーナーを抜けることができました。いろいろある中で地道にコツコツと改良してきているアウトランダーPHEVなのでありました。
次のページ>>スペック例
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
2024年の世界新車販売、トヨタ、認証不正の逆風下でも独VW “失速”で5年連続首位確実[新聞ウォッチ]
VWのコンパクトクロスオーバーSUV、『Tロック』次期型を目撃…ゴルフRとパワートレイン共有?
マツダ“新2人乗り”SUV“「MAZDA SPIRIT RACING CX-60 Rally concept」世界初公開! 大排気量「直6」搭載の“ガチガチ”モデル! ビッグなSUVのラリー仕様とは
ザウバーF1率いるアルンニ・ブラビ、1月末での退団が決定。レッドブルから移籍の大物ウィートリーに引き継ぎ
「農道の“ポルシェ”」!? スポーティすぎる「“中古”軽トラ」が今も大人気! “スバル製”「サンバー」15年落ちでも「高値で取り引き」される理由とは
クラシカルだけど最新モデルです ランブレッタ「Jスターウェーブ125」公開
[15秒でわかる]トヨタがミッドシップの『GRヤリス』など初公開…東京オートサロン2025
マツダ、役員人事を内定 梅下隆一氏が取締役専務に昇格 CTOも兼務
トータルパフォーマンスが向上したベストセラー新型「VW ティグアン」 が日本上陸!
最高出力333PS、最大トルクは420Nm!フォルクスワーゲンからパワフルに進化した新型「ゴルフR/ヴァリアント」が登場
ボルグワーナー、新型バッテリー技術を日本初公開へ…EV JAPAN 2025
スズキ新「ソリオ/ソリオ バンディット」初公開! 迫力顔採用&エンジン刷新で1月登場? 先行で実車展示も、反響は? 大幅刷新で何が変わる?
ホンダと日産、ガソリン価格、アジアンカー…2025年に爆発しそうな“自動車をとりまく”話題4選
【コンパニオンフォトギャラリー】東京オートサロン2025を彩った美女大集合(2)
【コンパニオンフォトギャラリー】東京オートサロン2025を彩った美女大集合(1)
HVは「RAV4」、サイズは「エクストレイル」…次期「フォレスター」と比較すべきはどのクルマ?
「サクラ」よりおトク。航続距離もサイズも絶妙に“日本向け”なヒョンデの本命「インスター」登場
軽さは正義。660ccターボ×5MTのダイハツ「ミライース GR SPORT」は今すぐ市販OKな完成度…あとは「皆さんの声次第」
“中国の都市部”で日本車が苦戦の理由。中国メーカーの本当の恐ろしさは“弱肉強食とスピード”にある
【1/23発売決定】ホンダ「シビックタイプR レーシングブラックパッケージ」登場、価格は約600万円
Z世代のカスタムカーはサイバーバーパンク。三菱公式・メタルギアの世界を表現した「アウトランダー」の可能性
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!