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走り際立つ5シリーズ! BMWのドライバー主義

走りはドライバーが生み出す

メルセデス・ベンツは自動車の走りをドライバーに負担をかけないものとして構築している。例えば無理な操作をしても、危険な状態に陥らないことが第一義。つまりクルマの側である程度をナビゲーションしてくれる感覚があるといえるだろう。

 対してBMWは自動車の走りをドライバーが生み出すものとして構築している。例えば積極的に姿勢変化を与えるような操作をすれば、クルマはどこまでも忠実に反応するのが第一義。つまりドライバーの側でクルマをナビゲーションすることのできる感覚である。

 つまり、クルマとドライバーと記すか、ドライバーとクルマと記すかの違い。そこでは主従関係も異なる、といえるかもしれない。

 そしてここに両社の思想と哲学の違いが如実に表れているわけだ。

 簡単にいってしまえば、それはラグジュアリーな性質なのか、スポーティな性質なのか、という違いだが、そう言ってしまうにはもったいないほど、2台には深みに満ちた走りの世界があるように思える。

 そして決して交わらないだろう思想と哲学があるからこそ、2台は互いに頂点にあり続けるのだと僕は思った。

 新型Eクラスは今回、原点回帰と記したように、メルセデス・ベンツのラグジュアリーでセーフティな部分をより強調した1台だった。だからこそ、久しぶりに触れた5シリーズには、Eクラスとは異なる思想と哲学に満ちたスポーツ性の高さと、それを操る歓びが歴然と存在していると思えた。そしてここに、BMWの、5シリーズの存在価値の大きさがある。そんな風に思えた。

 互いの道は今までも、これからも、決していつか来た道にはならない。時に近づくことがあっても、永遠に交わることはない。だが、それほどまでの関係だからこそ、ともに世界をリードしていく。それぞれの走りにおいて。

 そうした様の見事なまでの違いに僕は、深く心を打ち震わせたのだった。

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