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走り際立つ5シリーズ! BMWのドライバー主義

鋼をイメージさせるソリッド感

まずドライバーズシートに座った瞬間から、明らかにポジティブな走りのための空間がレイアウトされていると判る。

 新型Eクラスのコクピットに収まる感覚がソファに身を委ねるものだとすれば、5シリーズのコクピットに収まる感覚は良くできたチェアに腰を降ろす感覚で、つまり完全にリラックスするのではなく、一定の緊張感は忘れず何かを行うための姿勢をとる形に思える。引き締まった感じを受ける。

 走り出してすぐに感じるのは、BMWらしいボディのソリッド感。それは鋼をイメージさせるもので、クルマの前後にビシッと一本筋が通っているような印象だ。

 ライバルとは異なる重厚な感覚とともに、走る、ということを意識させるそんな剛の感覚が同居することで、いま自分の操作によってこのクルマの走りを組み立てて、目の前に広がる道を駆け抜けて行くことを明確に伝えているような気がする。

 メルセデス・ベンツがなるべくエンジンの音を聞かせないような配慮をするのとは対照的に、BMWは不要なノイズを除きつつ、エンジンのサウンドのみを届ける。そうした狙いは走りの中に高揚を提供する感覚だ。

 今回の試乗車は530iのMスポーツパッケージ。久しぶりに耳に届けられる直列6気筒のサウンドは、完全バランスゆえの澄んだトーンとともに、しっかりと芯がでている軸が正確に回転している様をイメージさせる。

 正確に組み上げられたものが精緻に作動する感触と、そこから生み出されるサウンドは、しばらく忘れていた自動車の本質的な気持ち良さの源ともいえるエンジンの存在感を大いに語るものといえる。

 嬉しいのは、そうした気持ち良さがそれほど回転を上げずに得られることだろう。例えば新型Eクラスは同じ状況で静けさを届けることでリラックスを生むが、5シリーズの場合は街中を流すようなシーンでも心地良い響きを届けることでしみじみとした走りの良さを伝え続けてくれる。

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