BMW X4試乗。フットワークの28iか、直6の35iか…
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
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とはいえ、実際にこのクルマを購入するユーザーの視点にたてば、BMWの判断は概ね歓迎できるものになるだろう。なぜなら、X4の室内は外観から想像する以上に広々しているからだ。
外から見るといかにも小さそうに思える後席ヘッドクリアランス。X3比でマイナス44mmという数字を見るとますます心配になるが、実は3シリーズセダンとほぼ同じ数値を確保している。加えて、前述したようにサイドウィンドウの倒れ込みも小さいため、よほど長身の人でもないかぎり窮屈な印象をおぼえることはないし、ましてや頭がつっかえることもない。後席の座面はやや薄めだが、これもとりたてて指摘するほどの大問題ではない。X4には、大人4人が無理なく長距離ドライブできるフル4シーターとしての機能がきちんと備わっていると報告できる。
むしろX3に対して割り切っているのが荷室高だ。トノカバーまでの容量はX3の550Lに対して500L。わずか50Lの違いしかないが、大型スーツケースやたくさんのキャンプ用品などを積み込む場合は、ルーフラインの違い=荷室高の違いがはっきりと出てくる。
エンジンは2L直4ターボ(xDrive28i)と3L直6ターボ(xDrive35i)の2種類で、それぞれにノーマルと、Mスポーツを用意する。スポーツ性の高さを標榜するモデルだけに、X3ではオプション設定となっているパフォーマンス・コントロールと、バリアブル・スポーツ・ステアリングを標準装備するのが特徴。装備差を差し引くと、同スペックのエンジンを積むX3との価格差は約15万円まで縮まる。
ただしX3に用意されたxDrive20i(579万円)の設定がないためエントリー価格には100万円近い差がある。また、ディーゼルエンジンを積むxDrive20Dの設定もない。
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