新型「エルグランド」「パトロール」国内投入の真意。復活の青写真は? エスピノーサCEOがメディアに語った日産の未来
掲載 carview! 文:ハシモトタカシ 44
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日産が苦境に陥った原因は何か。もちろん様々な理由が重なった結果ではあるが、端的に言えば、各市場へ効果的なモデルをタイムリーに投入できなかったことに尽きる。高級ミニバンの元祖であるエルグランドが、15年もの間フルモデルチェンジを行わなかったのは、ある意味1つの象徴だろう。
ようやく日産は新型エルグランドと、中東を中心に海外で高い人気を誇るパトロールという2台の「ハートビートモデル」を相次いで国内に導入する。エスピノーサ氏は「ハートビートモデルは必ずしもスポーツカーである必要はない」と前置きしつつ、次のように続ける。
「ハートビートモデルは、日産ブランドを体現するモデルだ。エルグランドはe-POWERやe4ORCEを標準で搭載し、ロールやピッチングを抑えた安定感のある最高の運転体験を提供してくれる。シャシーコントロールに長けた“技術の日産”の象徴となる。
パトロールも、オフロードSUVとして日産の技術力を体現する1台。オンロードでは快適で、オフロード能力も高い。V6ターボエンジンはパワフルでカメラなどの先進技術も多数搭載している。このような日産のアイデンティティとなるハートビートモデルを、できるだけ多くの市場に投入していきたい」(エスピノーサ氏)
日本視点で見ると、海外に魅力的なモデルを多数抱えながら「なぜ日本に導入されないの?」と思うモデルが、日産は特に多い。世界でビジネスを展開する同社ではあるが、日本人にとって、国内ラインアップの脆弱性は早急に改善してほしい点であろう。
エスピノーサ氏は、トランプ関税に絡むアメリカからの逆輸入にも言及。セダンの「アルティマ」、ミドルSUV「ムラーノ」、大型SUVの「パスファインダー」、ピックアップトラック「フロンティア」を候補として挙げた。
エスピノーサ氏は「あくまでアイディアで、検討中の段階」としつつ、「ムラーノは日本でも馴染みのあるモデルで受け入れられやすい土壌がある。インフィニティ『QX60』なども導入の可能性はある」と話す。その一方で導入にあたり「ユーザーニーズを考える必要はある。お客さまが困らないよう右ハンドル化なども考える必要がある」と付け加えた。
市場規模の大きいSUVマーケットにおいて、BEVの「アリア」、e-POWERのみの「エクストレイル」、登場から時間の経った「キックス」という布陣は手薄だ。ムラーノの国内導入は、ラインアップの補完という意味で一定の効果がありそうだ。
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