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アウディ最小の高性能モデル、S1試乗速報!

キラーコンテンツ的なものは多くはないが…

率直に言ってしまえば、ハードウェアの面で何か圧倒的に新鮮味があるものというのはほとんど無い。いや、実際にはこれまで列記してきたように細かな新技術は満載されているのだが、それだけで「買いだ!」と思わせるようなキラーコンテンツ的なものは多くはない、と言うべきだろう。

けれどS1&S1スポーツバックは単に速いだけではない。その走りは、当たり前だがさすがメーカー謹製らしい綿密な仕上げが為されていて、実に滑らかに質の高いスポーツ性として結実している。確かに、面白みが薄いと感じる人も居るかもしれないが、長く乗って飽きないのはこういうクルマのはず。手頃なサイズとパワーのおかげもあって一般道でも十分に楽しさを味わうことができるし、それこそクローズドコースに持ち込んでも、きっと期待に応えてくれる。しかも天候や路面状況を選ぶこと無しに、である。

MTしか用意が無いというのも潔くていい。というか、こんなに扱いやすく操る楽しさもあるMTを前にして、尚もS-トロニックを求めなくてもいいでしょ、と個人的には思う。少なくとも免許証上、MTに乗れる人ならば、きっとすぐに慣れてスムーズに操れるようになるはずだ。

嬉しいことにアウディジャパンは、このS1の日本導入をすでに決定済みである。そう、R8以外ではTT RS初期型以来のMTモデルの設定を英断したのである。当然、ハンドル位置は右。今年後半にも、日本の道を走りはじめる予定となっている。

問題は価格である。参考までに本国価格はS1で2万9950ユーロ(約416万円)。これはさすがに厳しいと思うのだが…というわけで、アウディジャパンには価格の面でもゼヒ英断を期待したいところなのだ。

【 関連記事:アウディS1試乗速報 日本市場へ導入予定は?

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