「ヤリス」が売れ続ける理由。トヨタが描く“ハッチバックからSUVまでの完全包囲網”
掲載 carview! 文:APOLLO NEWS SERVICE 38
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ヤリス クロスのラインナップを見ると、トヨタがいかに「選択肢の幅」で他社を引き離しているかが分かります。ハイブリッドモデルだけでなく、1.5Lのガソリン車を残しているのもその一例です。
カローラ クロスが2025年の改良でハイブリッド専用となった一方で、ヤリス クロスでは依然としてガソリンモデルが選べます。価格を抑えたい層、走りの軽快さを重視する層、そして海外市場の需要までを考えた結果といえるでしょう。
また、トヨタが小型車でガソリンモデルを落とさないのは、ユーザー層の多様化を冷静に見ているからでもあります。
すべてを電動化に振り切らず、価格・燃費・メンテナンス性のバランスをとることで、「現実的なクルマ選び」を支える構成を維持しています。特にリタイア層や法人ユーザーなど、“軽では物足りないが高級車は必要ない”という層にとって、ヤリスやヤリス クロスはちょうどいい選択肢になっています。
さらにその上には、「RAV4」や「ハリアー」、近日登場予定の「ランドクルーザー“FJ”」といったミドルクラスのクロスオーバーSUV~本格クロカンSUVにわたる広大なラインアップも控えています。同じトヨタグループ内で自然に、人気の上位モデルへと買い換えていける――この流れがある限り、トヨタの強さは安泰といえるかもしれません。
結果としてトヨタは、ユーザーのライフステージ全体を囲い込むことに成功しているのです。
ヤリスシリーズの販売首位は、単なるヒットではありません。小型ハッチバックとクロスオーバーSUVを組み合わせ、電動化とガソリンの両立を図り、さらにレクサスブランドまでつなげる。その全体構造が“トヨタ一強”を支える基礎になっています。
ヤリスは単体で売れているのではなく、トヨタという巨大な戦略の歯車のひとつとして、最も現実的な場所を占めているクルマなのです。
(終わり)
(写真:APOLLO NEWS SERVICE、トヨタ、レクサス)
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