新型ラングラー試乗 見た目だけに惹かれて飛びつくクルマではない
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:FCAジャパン
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:FCAジャパン
新型ラングラー(JL型)が昨秋LAショーで初お披露目されたとき、その見た目の変わらなさが歓迎された。現行のJK型は過去最も成功したラングラーなので大きく変える必要はなかったということもあるが、そもそもラングラーは歴代できるだけ変わらないことが期待されてきたクルマだ。新型でも丸目2灯、7スロットグリル、スクエアなボディに前後オーバーフェンダーと、お約束は総じて守られた。正確には変わっていないのではなく、変わっていないように見せているだけだ。よく見るとフロントグリルは上半分がスラントし、ハードトップの角がわずかにすぼめられるなど、このカタチのまま空気抵抗を減じる対策が施されている。
サイズはやや大きくなって、アンリミテッドではホイールベースが3000mmを超えた。これは主に後席の快適性向上のため。また素材にも変化が見られ、エンジンフード、ドア、フロントウィンドウフレームなどがアルミ化されたほか、リアゲートはマグネシウム製に。当然いずれも軽量化のためだ。空気抵抗削減も軽量化も効率向上、すなわち燃費向上のため。本格的なオフローダーでさえもそこから逃れられない時代となった。もっと根本的な効率向上対策が新エンジンの追加だ。従来の3.6リッターV6エンジンに加え、2リッター直4ターボエンジンがラインアップに加わった。いずれもアイドリングストップが付き、先代から一気に3段増し! の8速ATとの組み合わせとなる。
現行型は2ドアのラングラーと4ドアのアンリミテッドが同時に発売されたが、新型は本国では同時に登場するものの、日本仕様としてこの秋最初に導入されるのはアンリミテッドのみだ。
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