【驚きの中古車事情】「サクラ」と「eKクロスEV」が半額～、選び放題の不思議。購入時の注意点は？

日産 サクラ

2年落ちの軽EVがほぼ半額で買えてしまうという驚き

あくまで調査時点の数字ですが、サクラの流通価格帯は110万円～300万円、eKクロスEVは120万円～300万円となっています。

中古車というのは修復歴の有無や走行距離といったコンディションが、それぞれの個体で大きく異なる場合もあるため単純に価格で比べられない部分もありますが、新車並みの価格をつけている個体もあれば、新車の半額以下になっている個体もあるというわけです。

以前からEV普及の課題として“リセールバリューの低さ”を指摘する声はありますが、最新の軽EVにおいてもリセールが厳しい面があるのかもしれません。

そしてこれには補助金が影響している面もあります。

国のCEV補助金を使えば、ユーザーにとっては“55万円の値引きがある”ようなものですから、上級グレード（サクラ Gで約308万円）であっても実質的な本体価格は250万円と捉えることもできます。

この“実質価格”を基準に中古車相場が形成されていくため、車両本体価格から計算したときリセールが悪いように見えがちという部分もあるのです。

しかし、こうしたリセールの方向性は、中古車で軽EVを狙おうというユーザーにとってはプラスとなります。前述したように2年落ちの中古車が新車価格の半額程度で流通しているという現実があるからです。

さらに、走行距離が短めの個体が多いのも見逃せないポイント。使われ方にもよりますが、バッテリーのコンディションも比較的良好と考えることができ、ある程度は安心して選べるでしょう。

ただし、気を付けなければいけないのは、装備のチェックです。