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今度のEクラス クーペに、CクーペにもSクーペにもない魅力はあるか?

直4ターボは実用エンジンだがパワーは十分

一方でインテリアは、基本的に「Eクラス セダン」と同じ造形が展開されている。これは現行 Sクラスに始まったもので、メーターはナビ画面までをつなぐ全面液晶となり、先進的な雰囲気を醸し出すものとなっている。

ただしクーペの場合、セダンと異なる部分がひとつある。それがエアコンの吹き出し口の造形だ。セダン/クーペともに筒状のカバーの中に吹き出し口があるわけだが、セダンは数枚の桟が入っているのに対して、クーペは数多くのフィンが内側に入っていくようなエモーショナルな造形を手に入れた。見た目の印象も大きく変わっており、クーペにふさわしいパーソナルな雰囲気に華を添えている。

一通り内外装を眺めたのちに、キーを受け取って試乗スタート。まず我々に割り当てられたのは「E300」というモデルだ。2.0Lの4気筒直噴ターボ・エンジンを搭載し、9速ATを介して後輪を駆動する。スペックは最高出力が245ps、最大トルクが370Nmで、0-100km/h加速は6.4秒だ。

4気筒エンジンは決してエモーショナルではない。いやむしろ、かなりビジネスライクでサウンドは無味乾燥といって良い。回転を上げても、気持ちいいという感覚はあまり得られないだろう。しかし4気筒ながら全く不満を感じない動力性能が備わっており、必要十分以上の加速を味わうことができる。さらに街中などでは、3000回転以下で全てが賄えてしまうフレキシビリティがあって扱いやすさも抜群だ。この辺りはいかにもメルセデス・ベンツらしい部分で、色気はないが実用性に不満なし、をきっちりと実現していたのだった。

ちなみに試乗車は、オプションのエアサスペンションを備える他、タイヤ&ホイールは20インチサイズとなる。おそらく標準では、メカサスに18か19インチの組み合わせとなるはずだ。

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