次期シビック タイプRはインチダウンしてニュルのタイムを更新する!? 開発チーフの意味深なコメントの真意とは?
掲載 carview! 文:山本 シンヤ/写真:篠原 晃一 132
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「2040年までにグローバルでBEV/FCEVの販売比率を100%にする」という目標を掲げたホンダ。そのニュースが1人歩きしている状況だが、三部敏宏社長は「色々な技術(=内燃機関)の可能性を残しておくべきだと思う」という発言をしている。
元々は「NSX」「インテグラ」に続くタイプRシリーズの末っ子として登場した「シビック タイプ R」(以下:タイプR)だが、今やホンダスポーツそしてホンダの内燃機関モデルをけん引する存在となっている。
FK8と呼ばれる現行モデルは2017年に登場。タイプR初のグローバルモデルであると同時にシビックのノーマルグレードと並行開発されたモデルで、ニュルFF最速のパフォーマンスと走る道を選ばないオールラウンドな性能の両立により、国内外で高い評価を得た。それは販売台数にもシッカリ表れており、FK8はタイプR史上最も売れたモデルだ。その後を継ぐのが、11代目をベースにした新型だ。東京オートサロンでは正式発表に先駆け、偽装が施されたされたプロトタイプが公開された。
ノーマルと並行開発なのは現行モデルと同じだが、ポイントは2点ある。一つは現行モデルに続いて柿沼秀樹氏が開発責任者(LPL)を担当したこと、もう一つはベースとなる11代目と同じく熟成方向に進化しているということだ。つまり、「過去を振り返らない」ではなく、まずは「自分自身を超える」が目標となっているのだ。
柿沼氏は「その時点ではベストでも、時が経てば課題は見えてきます。タイプRなので “速い”のは当たり前ですが、本当にクルマを信頼できているのか? 本当にドライバーのコントロール下にあるのか? 本当に意のままの走りはできているのか? それを実現させる詳細はまだお伝えできませんが、潜在能力を『研ぎ澄ます』、人とクルマの『一体感』という部分に注力して開発を行ないました」という。その言葉から予測すると、新型はハードウェアに大きな変更はないだろう。
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