新パワートレーン搭載の四駆、ボルボ V40クロスカントリーに試乗
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:篠原 晃一
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パドルシフトを積極的に使うような能動的なドライビングスタイルがハマったと記したけれど、そう感じたのはパワートレーンだけでなく、足まわりの性格によるところも大きい。
2015年モデルより、ノーマルのボルボV40シリーズはそれまでの「ダイナミックシャシー」からよりしなやかな「ツーリングシャシー」に変更を受けている。けれどもこのV40 クロスカントリー T5 AWDは、2014年モデルと同じくスポーティな「ダイナミックシャシー」を用いているのだ。
正直、舗装の状態が悪い場所を低速で走るような場面では、「ツーリングシャシー」のやさしい乗り心地が恋しくなった。一方、ワインディングロードや高速道路では、「ダイナミックシャシー」ならではのピリッとした乗り味が好ましいし、高速域でも頼りがいがある。
ノーマルのV40が「ツーリングシャシー」、クロスカントリーが「ダイナミックシャシー」を採用することで、この2車種の棲み分けがよりはっきりした。V40 クロスカントリーは、タフなコンディションでも不安なく彼方を目指せる、全天候型グランドツアラーなのだ。
V40 クロスカントリーのほうが最低地上高に10mmの余裕があり、頼れるAWDを搭載していることも、「どんな道でも恐れるに足らず」という思いを強くする。たとえ雪が降っても、ゲリラ豪雨に遭遇しても、リラックスしてステアリングホイールを握ることができるはずだ。
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