ロールス・ロイス ファントムに試乗。その走りは?
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:中野 英幸
さて、ファントムである。このクルマは2003年にリリースされた現行ロールス・ロイスのフラッグシップである。2012年にバージョンアップが図られ、「ファントム シリーズII」となった。プライスレンジで言えばこの下に「ゴースト」があり、その2ドア版の「レイス」がラインナップされる。
そして、それらには“ファミリー”が存在する。基本形となるサルーンとそのエクステンドボディのEWB、サルーンのショートホイールベースとなる2ドアクーペと、そのオープン版のドロップヘッドクーペという面々だ。ロールス・ロイスのオープンはあまり馴染みはないが、古くから存在する。代表的なのは「コーニッシュ・コンバーチブル」。そのエレガントでスタイリッシュな装いには、ただただため息しか出ない。
それはともかく、現行型ファントムIIは、まさに高級車の結晶として生まれた。6mに届きそうな全長や2m近い全幅は特筆すべきものだし、3570mmというホイールベースも桁外れだ。今回久々の対面であったが、さすがにその大きさには圧倒された。
エンジンは6.75リッターのV12気筒。最高出力は460psで最大トルクは720Nmを発生させる。トランスミッションは8速AT。そしてこれを駆使して、0-100km/h加速5.9秒という数値を叩き出す。かつて「必要にして十分」とのみ記載されていたスペックは今では明記される。これも時代なのだろう。かつてほどの情緒はない。
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