ロールス・ロイス ファントム、オプション込み7500万円の後席にちょい乗り
掲載 更新 carview! 写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 写真:中野 英幸
2月某日、毎年恒例のJAIA輸入車試乗会が大磯プリンスホテルで開催されました。今年も23ブランドからさまざまな試乗車が用意され、ちょい乗りながらもイッキに試乗することができる貴重な1日に。その中から、caview!編集チームが注目したモデルを紹介していきます。第1弾は「ロールス・ロイス ファントム・エクステンデッド・ホイールベース」。非日常的な試乗体験となりました。
====
1月に日本で発表されたロールス・ロイス ファントム(5460万円~)のストレッチ版、エクステンデッド・ホイールベース(6540万円~)の後席に初めて試乗することができました。「せっかちな社長さんが多く、目的地に着いたらすぐに後席ドアを開けるためなんです」という理由からなのか、日本でもほとんどが左ハンドル仕様というファントム。全長5990(ベースモデルは5770)×全幅2020×全高1645mm、ホイールベース3770mm(同3550)という堂々サイズで室内はもちろん広々。敷かれたカーペットは毛足3cmほどもあろうかというフワフワもので、砂埃付きスニーカーで乗車するのに少し躊躇しました。
後席に乗り込んですぐに発進。車両重量2750kgの巨体を最高出力571ps、最大トルク900Nmを発揮する6.75リッターV12ツインターボが引っぱります。といっても、発進から60km/h+αで流れる自動車専用道路の合流、加速まで、すべての挙動が至ってスムーズで静か。ホワイトボディに施された吸音処理や130kg以上も使用したという遮音材が効いているのでしょう、これならシートを倒して朝までゆっくりと寝られそうです。ちなみに試乗車はオプション込みで約7500万円。実際はオーダーメイドが大半ということでオプションの詳細は確認できませんでしたが、オーディオや映像が楽しめるモニターやマッサージ機能はもちろんのこと、夜空を模したダークな天井にはキラキラと星が輝いていました(豪華インテリアの詳細はぜひ写真でご確認ください)。
試乗車のドライバーを務めたくれた方に操作性について尋ねると、まず先代よりも見切りが大幅に向上したとのこと。先代はボンネットの先にある段差や障害物の位置などがつかみ難かったそうですが、新型はこの大きさにもかかわらず運転しやすいそうです。また細い道では後輪操舵が装備されたことによって格段に安心感が増したとのことでした。
最後に細かいところで1つ。「RR」のロゴマークが付いたホイールのセンターキャップですが、走っている際にもタイヤと一緒に回転せず常に正対したまま、どっしりとして不動です(よく見ると少しだけゆらゆらしていますが…)。構造的にはキャップ裏のおもりとベアリングの作用によるもので意外にシンプル。聞けばロールス・ロイスの全てのモデルに共通の仕様ということで、キャラクターに合った仕掛けだなと納得させられました。しばしのVIP気分を味わいつつも、どこか落ち着かない部分も感じたファントム後席への初試乗。このクルマで日常的に移動される御仁の気持ちを想像しながら、ロールス・ロイス ファントムを後にしたのでした。
次のページ>>スペック
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
「しっとり」と「猛烈」の共存 BMW i5 M60 xドライブ 電動の旗艦が見せた幅広い守備範囲に脱帽
B-Max Racing Teamが厚木基地の日米親善春祭りにレースカーを展示。乗車体験やサイン会で盛り上がる
ホンダ「ヴェゼル」マイナーチェンジ!アウトドアスタイルの新パッケージ「HuNT」登場!
メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
マルチクラッシュ決着を突破したタイラー・レディックが今季初勝利。MJも現地で祝福/NASCAR第10戦
藤原慎也、2026年にダカールラリー挑戦へ「自分史上最大のプロジェクト。果てしない過酷な道を走破したい」
“6速MT”もある新型「トルネオ」!? SUV風デザインが超カッコイイ! 日本でも”最高にちょうどいい“「コンパクトミニバン」とは
ホンダアクセス、新型ヴェゼル用・純正アクセサリーを発売開始
これからの物流の要となる小型EVトラック普及の鍵! EV充電スポットが「小型EVトラック」にも開放された
横浜ゴム「GEOLANDAR X-CV」「GEOLANDAR A/T G31」がトヨタ 新型「ランドクルーザー250」に新車装着
スフィアライトから「純正LEDフォグパワーアップバルブ」が発売
明るい話題だけではやっていけない。メルセデスF1代表、終わらない苦戦から「チームが一歩踏み出す必要がある」
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う
ホンダのお手頃SUV「WR-V」が絶好調。一番人気は中間グレード「Z」、色はプラチナホワイト
走り特化型の新生「カイエンGTS」発売。パワー増でついに500ps、0-100加速4.4秒へ
ノアヴォクじゃないのが欲しい? トヨタの“隠し玉”キャンプワゴン「クロスバン」の楽し過ぎる中身