日産が開発を進める最先端の電動化&自動運転技術をレポート
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:日産自動車、市 健治
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:日産自動車、市 健治
この日、浅見専務が冒頭のあいさつで述べた「ゼロ・エミッション」と「ゼロ・フェイタリティ」という、ふたつの”ゼロ”を実現すべく、最先端の電動化技術と自動運転技術の両方を盛り込んだのが、IDSコンセプトだ。
容量60kWhという大容量の高エネルギー密度バッテリーを搭載し、実用車としては異例に低い1380mmの車高や175サイズの細いタイヤなど、空気抵抗を極限まで減らすことで、発表はされていないものの、新型リーフの280kmを大幅に上回る500km超の航続距離を実現することが予想される。
IDSコンセプトでは、ドライバー自身が通常の運転操作を行うMD(マニュアルドライブ)モードと自動運転が可能なPD(パイロットドライブ)モードを選ぶことができる。PDモードでの自動運転が、ドライバーにとって違和感のない挙動となるよう、MDモード時のドライバーのステアリングの切り方やアクセルの踏み込み方などを車載のAIが学習するという。
PDモードではステアリングホイールが格納され、インパネ中央に大型モニターが出現するほか、4座のシートは左右それぞれ少し内側を向き、乗員同士がコミュニケーションをとりやすくなる。MDモードにすると、ステアリングホイールが出現する。
今回の東京モーターショーで日産がIDSコンセプトを出展することはあらかじめ発表されていた。このため、日産のプレスカンファレンスには報道陣が殺到、開始直前にその場を訪れた我々は、かろうじてゴーン社長とIDSコンセプトの姿を確認できる後方で取材せざるを得なかった。
ここのところ、日産のみならず、トヨタ、ホンダなど主要自動車メーカーが自動運転技術を積極的に披露するのは、2年に1度の自国でのモーターショー開催のタイミングだということもあるが、安倍首相が2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに自動運転技術の実用化と普及を実現させる方針を掲げたこととも無関係ではあるまい。自動運転技術の研究・開発の促進は、日本の自動車産業が世界をリードするための、いわば国策だ。
そんな中、日産のエンジニアが目を輝かせて自信満々に説明する技術の一つひとつはどれも素晴らしく聞こえ、今が自動運転普及の夜明け前であることを十分に予感させた。自国での五輪開催よりも自動運転実用化の面で2020年が待ち遠しい。
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