「新型セレナ？」「アルヴェルより質感が高そう」…賛否両論の新型「エルグランド」がジワジワと否定派を納得させた“ネットの盛り上がり”の顛末

新型エルグランド

発表の翌日、ジワジワと肯定的意見が広がった理由とは？

ただ、エルグランドに限らず、トヨタのアルファードやヴェルファイアといったいわゆる“プレミアムミニバン”は、居住性能を重視するため直方体にどこまでも近づき、見た目でわかりやすく差別化するのが難しいもの。

そのせいか、このセグメントのファンはエクステリアデザインへの解像度が研ぎ澄まされているようで、否定的意見のほとんどが「リニアモーターカーの姿をイメージした」と日産が説明する新エルグランドのシルエットや、夜明けの富士山をイメージしたという「FUJI DAWN（フジドーン）」というカラーリングに関するもの。

白状すると筆者も「牛乳パックで作ったティラミスみたいだな」と一瞬思ったりもしました。

ネットサーフィンを続けているとSNSのアルゴリズムのせいか、筆者のタイムラインはエルグランドで埋め尽くされます。

ですが発表の翌日になるころにはジワジワと、「けっこう好みだけどな」「2023年のコンセプトカー『ハイパーツアラー』を上手に実車化した」などという、新エルグランドへの肯定的な意見が広がっていくのを感じました。

その大きな潮目となったのが、生成AIやフォトショップなどで加工されたエルグランドの画像。新型エルグランドとありふれた風景を合成したAI画像が急増。大喜利のように投稿が積み重なっていったのです。