“ハンマーヘッド顔”の中国向け「カローラ」にネットでは批判的な意見多数…日本導入の場合は販売苦戦の可能性

RAV4

国内導入された場合、販売は苦戦か

この新型カローラは中国市場での販売を予定しているため、現時点で日本への導入は不明ですが、これに対しある業界関係者は次のように話します。

「中国で発表された新型カローラに採用された『ハンマーヘッドデザイン』が仮に日本市場にも導入された場合、販売動向には慎重な見方が必要です。

カローラは国内で長年ファミリー層や法人需要を中心に支持されてきたモデルであり、落ち着いたデザインが選ばれる理由のひとつとして挙げられます。

一方で、ハンマーヘッドデザインはプリウスやRAV4などで採用されてきた先鋭的なスタイルであり、既存ユーザーにとっては『個性が強すぎる』『従来のカローラらしさが薄れる』と感じられる可能性があります。とくに、セダン需要が減少傾向にあるなかで、デザイン面での違和感は販売のマイナス要因となり得ます。

若年層や新規ユーザーにとっては『最新のトヨタ車のデザインを備えたモデル』として魅力的に映る可能性もありますが、仮に日本に導入されたとしても、従来の保守的な支持層がどう受け取るのかを見通すのは難しく、販売台数は横ばいからやや減少傾向になることも十分考えられます」

実際にカローラを購入したユーザーのコメントでは、「内外装ともにシンプルなデザインがお気に入り」「セダンが絶滅危惧種のなか、こんなカッコいいクルマは他にない」と現行はデザイン面で評価されている様子がうかがえます。

これを踏まえると、個性の強いハンマーヘッドデザインが採用されたカローラが国内導入された場合、販売は苦戦するかもしれません。

（終わり）

（写真：トヨタ）