【どうしてこうなった】現地取材で見た…ハノイ「ベトナムオートエキスポ2025」は想定外の“寂しさ”だった
掲載 carview! 文:大音 安弘 11
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気を取り直して開会式に参加したものの、現地メディアの数はまばら。関係者に配られた通訳レシーバーも、日本語はもちろん無く、なんと中国語のみ。
つまり、出展企業は現地法人や中国系企業に限られるローカルイベントだったわけだ。プレス受付で「日本から来た」と告げた際に驚かれたのも、今思えば当然のことだった。
三菱以外で実車展示を行っていたのは、中国の「GACモーター」とベトナムの商用車メーカー「ビームモーター」の2社。
GACは、レクサス「LM」を思わせる高級ラージミニバン「M8」を筆頭に、「M6プロ」「GS6」といったエンジン車3台を展示。なお、トランスミッションは日本のアイシン製とのことだ。
一方のビームモーターは、ヒョンデと技術提携を結ぶ商用車メーカーで、小型トラックやバン5台を展示。いずれもシンプルで実用性重視のMT車だった。
一つだけ意外な発見もあった。会場前に設けられた試乗コーナーに、すべてのエンブレムを外された謎のセダンが。これが、今年4月末に中国で発売されたばかりのBEV「日産N7」だったのだ。しかも展示は1日限りで姿を消した。
推測するに、現地の日産販売店がBEV推進を視野に入れてテスト的に出展したのだろう。今後の展開が気になるところだ。
会場内が最も賑わったのは、開会式とVIPツアーの時間帯まで。その後は来場者もまばらで、出展者側ものんびりムード。明らかに「付き合いで出展した」ような、やる気のない雰囲気のブースも少なくなかった。
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