【いまだ課題と苦境ばかり】なぜここまでEVは売れなくなった? 今わかっている本当の理由と模索すべき解決策
掲載 carview! 文:koensha 305
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では、このままEVは“ブームで終わる存在”となってしまうのだろうか? 現時点では、悲観的な見方と楽観的な見方が共存している。
まず悲観的なシナリオでは、インフラ整備の遅れと電気代高騰、バッテリー資源の供給不安などが重なり、EVは「環境にいいが、生活には不便」という立場から抜け出せないこと。2030年以降もハイブリッドやPHEV(プラグインハイブリッド)が主流となり、EVは一部の富裕層や特定業種の商用車に限定されるという未来が予想される。
一方で、希望のあるシナリオも存在する。たとえば、全固体電池の実用化が現実味を帯びてきており、これが量産されれば、航続距離は劇的に伸び、充電時間も短縮される。さらに、再生可能エネルギーの普及と連動して、EVの「使えば使うほどエコ」という構図が消費者の共感を得られれば、再び関心が高まる可能性もある。
EVは、持続可能な社会を実現するためのひとつの有効な手段であることに変わりはない。しかし、その普及をはばむ課題を直視し、多角的な視点から解決策を模索していく必要がある。
技術の進化、インフラの整備、そして消費者の理解が深まることで、EVが再び勢いを取り戻し、自動車市場の主流となる日が来ることを期待する。
いずれにしても、2025年はEVにとって試練の年であり、転換点でもある。今はまだ「売れない理由」が多すぎるが、それをひとつずつ解消していくことで、新たな価値が見えてくる可能性はある。
EVの未来は、まだ誰にも決められていないのだ。
(終わり)
(写真:トヨタ、日産、三菱)
※データ協力:カー・アンド・ドライバー
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