プリウス4WDモデル・E-Fourで雪上ロングドライブテスト
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:望月 浩彦
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東京を出発し、関越自動車道で新潟の湯沢を目指す。タイヤは17インチのBS製スタッドレス。多くの日本人は日本のタイヤメーカーのスタッドレスがベストだと信じているが、ほとんどの国産スタッドレス・タイヤはスノー路面、特にアイスバーンのグリップを重視して開発されるので、トレッドゴムがかなり柔らかい。これではドライ路面で高速性能が安定しなかったり、もっと怖い場合はウェット路面でハイドロプレーニング現象を起こしやすい傾向がある。ウインタードライブではドライ、ウェット、深い水たまり、圧雪、新雪、轍、アイスバーンなど、サマーシーズンには経験できない多種多様な路面を走るから、ロバスト性が重要だ。4WD乗りの私の経験から言えば、ボディやサスペンションがしっかりとしたクルマにはミシュランをお勧めしておきたい。
そんなわけで、新型プリウスのシャシーが本来持つ直進安定性は味わえず、やや物足りなさを感じながら関越自動車道を北上する。谷川岳PAを過ぎると関越トンネルだ。川端康成の小説にでてくる「トンネルを抜けるとそこは雪国であった」という一節を思い出していると案の定、外気温計はマイナスを表示し、湿った雪が降ってきた。
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