「N-BOX」「スペーシア」「タント」 軽スーパーハイトワゴントップ3をあらためて比べてみた
掲載 更新 carview! 写真:編集部 78
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次に「スペーシア」です。現行型は2代目でN-BOXと同じ2017年に登場。ノーマル、カスタム、ギアの3種類のスタイルを設定し、エンジンはターボ(最大出力64ps、最大トルク100Nm、モーター最高出力3.1ps、モーター最大トルク50Nm)とNA(エンジン同52ps、同60Nm、モーター同3.1ps、同50Nm)で、どちらもマイルドハイブリッドを組み合わせています。ノーマルはNAのみで、カスタムとギアにはターボとNAが設定されています。価格は129万8000円~194万3700円。
今回の試乗車はノーマルでNAエンジン+マイルドハイブリッドの「ハイブリッド X」(FF・149万6000円)です。
スペーシアの良かったところです。
<シンプルかつポップなデザイン>
スーツケースをモチーフにしたというノーマルモデルの外装と内装はシンプルでありながらポップさもあり、子育て中のママにウケそう。また、他の2モデルにはないアウトドアをイメージさせる「スペーシア ギア」はこれまでのスーパーハイトワゴン検討層以外にも響きそうで、ギア感あふれるボディカラー設定なども魅力的です。
<細部に気配りされた装備>
今回スーパーハイトワゴンに乗って感じたのが後席のエアコンの効き具合。背が高く室内が広い分、後席の温度調整が難しいようですが、スペーシアはルーフ中央にサーキュレーター(ファン)を設置し、室内の空気を循環させることができるので、後席も使うことが多いファミリー層は重宝しそうです。助手席のグローブボックスにボックスティッシュがすっぽり入ったり、前席中央に直接身体に風を当てないようにするエアコンルーバーを設けたり、スペーシアは快適性を重視した気の利いた装備が充実しています。
スペーシアの気になったところです。
<やや前世代的な走り>
N-BOXもタントも軽自動車らしからぬ乗り心地と走りを備えていますが、スペーシアは全体的に緩めで、従来の軽自動車の域を抜け出せていないという印象があります。乗り味はソフトですが、上下方向の動きに落ち着きがなく、アクセルに対する反応がやや唐突だったり、ステアリングが軽めでインフォメーションが薄い点などは、短距離はそこまで気にならなそうですが、長距離では疲労の原因になるかもしれません。
<チープ感強めの内装>
内装はパーツのプラスチック感が強く、シンプルでポップなデザインが魅力的なだけに、全体的にもう少し質感が高まればオーナーの所有感が満たされそうな気がしました。
【 スズキ スペーシアのその他の情報 】
スズキ スペーシアの中古車一覧
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