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ニュー911内覧会、報告 噂と異なる事実も発覚

ニュルのタイムは先代ターボ後期型に匹敵

ボディサイズは拡大されたが車重は、最大45kgも軽くなっている。カレラS PDKの場合、安全要件や装備の充実で48kg、エミッション対策を含むエンジン周辺で11kgそれぞれ重くなった一方で、アルミとスチールを組み合わせた新世代ボディと、その他の軽量化努力で合わせて99kgを削り、結果として車重は従来の40kg減となる1415kgに留まった。

エンジンスペックは既報の通り。カレラが350psを発生する3.4リッター、カレラSが400psを発生する3.8リッターを積む。軽量化とパワーアップによって、動力性能はカレラS PDK仕様で0-100km/hが4.1秒を達成している。

「現在はPDKの比率が75%に上りますが、MTを無くすつもりはありません」と述べたのは研究開発部門の総責任者であるウォルフガング・ハッツ氏。そのMTは噂通りの7段だ。実はその基本構造はPDKと共通。気になるシフトパターンは6速MTの3列に更に1段足したかたちである。サーキットなどで、果たして間違わず入れられるのだろうか…?

シャシーでは、まずサスペンション形式は基本的に踏襲。ステアリングが電動アシストになり、MT車には機械式LSDのPTV、PDK車にはブレーキ制御で左右輪のトルク配分を行なうPTV Plusが、カレラSには標準、カレラにもオプションで用意される。電子制御式可変スタビライザーのPDCCも、やはりオプションで用意された。

燃費対策として、タイヤはサプライヤーとの共同開発体制を強化し、転がり抵抗を7%も低減させたという。ちなみに2台の展示車はポルシェでは珍しいピレリを履いていた。

軽量化され、空力的にもCd値0.29を達成した新しいボディに、洗練されたパワートレイン、進化したサスペンションの組み合わせで、ポテンシャルは確実に向上。ニュルブルクリンク北コースをカレラS PDKは7分40秒で周回するという。これは先代ターボ後期型とほぼ同タイム。それだけで十分、タイプ991のポテンシャル、伝わるはずだ。

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