ニスモ名義の特別なマーチ、その乗り味は?
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:中野 英幸
このマーチ・ニスモを含む今の市販ニスモ最大の特徴であり、従来との違いは、その企画開発に日産本体がダイレクトに関わっていることだ。日産は、一昨年春に“ニスモ・ビジネスオフィス”という部署を設立。新しいニスモは、このビジネスオフィスが主体となって、日産本体の設計開発部門やニスモを動かして市販モデルの企画開発する……という体制をとる。
そういう背景を知ったうえで、マーチ・ニスモを見ると「なるほど、いかにも」といった内容である。ちなみにマーチ・ニスモには既存のパワートレーンはそのままに、内外装やシャシーを専用チューンした標準の“マーチ・ニスモ”と、専用エンジンを積んでさらにチューンした“マーチ・ニスモS”という2種類のモデルが用意される。今回の試乗車は当然のごとく後者だ。
普通のニスモに対するニスモSの専用仕立て部位は意外なほど多岐にわたり、後述するパワートレーンのほかにも、各部に補強バーを追加した強化ボディ、スポーツシート、S専用に仕立て直されたニスモとも異なるスポーツサス、専用ブレーキ、速度計が220km/hスケールとなるメーターなど。つまり、この種のワークススポーツモデルにマニアが期待するキモはきちんと押さえてある。
そうしたマーチ・ニスモSのキモのなかでも、「いかにも」の筆頭はやはりパワートレーン。エンジンは普通のマーチ(の日本仕様)には積まれない1.5リッターのHR15DE型。しかも、ギアボックスは5速マニュアル(!)である。日本のマニア層は“今どきMT”というだけで萌える。
さらにHR15型エンジンは単純に他モデルから換装したものではなく、制御コンピューターはもちろんのこと、カムや圧縮比に手を加えて……という実にシブい本格派である。
もっとも、そうはいっても116ps/15.9kgmというピーク数値そのものは、たとえばジュークの同エンジン比で2ps/0.6kgmのアップでしかない。ある意味では“もともと海外向けに存在する仕様をちょっとイジッただけ”でもあるのだが、実際には大企業になるほど、こういう行為はやりにくいもの。こういうウラ技的なチューンが可能になったのも、日産本体が本腰を入れたからこそ……なのは想像にかたくない。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
「神奈川県最大のターミナル」が大変貌へ 駅前で“超巨大ビル”の建設計画が具体化 新たなランドマークに
【欧州】トヨタ新型「C-HR+」25年後半発売へ! 全長4.5mの“ちょうどいいサイズのSUV”登場に「カッコいい!」の声! まるで“ミニクラウン”な斬新モデルが話題に!
コンセントのない屋外駐車場でも大丈夫! ポータブル電源で作動するバッテリー充電器〈デイトナ〉
“原付二種”では貴重な「フルサイズオフローダー」がアップデート! アプリリア新型「RX125」がモタード仕様の「SX125」とともに登場
<新連載>純正ナビが外せなくても大丈夫! “音と使い勝手”のベストな解決法「カーオーディオ・プロショップ」が頼りになる理由
机の整理だけで業績大幅UP! これがトヨタのカイゼンだ!!
マセラティオーナーに朗報!「クラシケ」を日本で認定可能に…イタリアへ車両を輸送せず、認定担当者が来日することで大幅コスト削減
「斬新なデザインゆえに期待ハズレ…」「革新的だったが販売は低調」ユニークなコンセプトのホンダ流マルチパーパスカー[HONDA バモス]
サウジアラビア、F1チーム運営への野望を抱く「まだ1枠残っている」
頼もしき正統派SUVが誕生。スバル新型フォレスター【最新ハイブリッドで魅力爆上げ】
ホンダの意地と技術の結晶! 1981年「CBX400F」、1982年「CBX400Fインテグラ」【柏 秀樹の昭和~平成 カタログ蔵出しコラム Vol.9】
自転車の「危険行為16類型」とは? 普段の運転が知らずに取り締まりの対象になることも
「アルファード」は「残価ローン」がないと売れなくなる? 法人が「現金一括」を好む意外な理由も
【大谷翔平選手のCMでも話題】オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」は「ロードスター」にも“アリ”な選択だった
【クラウン顔を採用?】次期「カローラ」は新エンジンでかなりスポーティ。PHEVも設定し26年以降登場か
【街の遊撃手】路面が悪いとジャジャ馬になる? 巨匠がデザインした2代目いすゞ「ジェミニ」は愛すべきFF車だった
待望の“安っぽくない”ステップワゴン「エアーEX」5月登場。330万円までなら“買い”な理由
日産、売るクルマがない問題…いや、あるぞ! 大型SUV「パトロール」導入のウワサ。国内生産&関税対策で一石二鳥
新型「フォレスター」公開に大反響。デザイン好評&ストロングHVに期待も…旧オーナーから不評な点とは?
マツダの新型ロータリースポーツの名は「RX-9」が有力。「アイコニックSP」ベースで26年秋公開の可能性
【スバルやポルシェと関係あるの?】中国BYDが「水平対向エンジン」発表。その正体や狙いとは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!