アルファMiTo試乗記前編 色気と走りでメロメロに！

“カタギ”にはない雰囲気と色気

さて、そんなワケで目にする前から並々ならぬ親近感を覚えたミートと、トリノにあるフィアットのテストコースで初めて対面した。写真ではどこか、いや、かなり間の抜けた顔つきと思ったが、実物を見るなり「写真より全然イイじゃん！」と口に出した。

どこか捕らえ所のない小動物系の顔つきには違いないのだが、同社のスーパースポーツである「8C」をデザイン・モチーフとするためか、フォルムは可愛らしくもどこか艶かしさが漂う。前後フェンダー、ウインドーグラフィック、Cピラー、テールゲートおよびその周辺など、ディテールにスポーツカーの雰囲気と色気がプンプン。ゆえにいわゆるコンパクトカーに感じる“カタギ”の感覚がほとんどない、のがイイのだ。

ベースはフィアット復活の立役者「グランデプント」。これもデザインは相当にトンデるが、ミートはそれ以上！ だから見た目から感じる中身および走りへの期待は高まるばかりだった。