トヨタの高性能グレード「GRスポーツ」の魅力と検討時に注意したい点とは?
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也/写真:トヨタ自動車 41
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也/写真:トヨタ自動車 41
「GAZOO Racing(ガズーレーシング)」はトヨタのモータースポーツ活動を支えるワークスの名称であるとともに、トヨタのスポーティな市販車サブブランド「GR」として使われています。
スポーツカー専用ボディをもつ「GRカローラ」、「GRヤリス」、「GRスープラ」、「GR 86」といったモデルは、まさにGRのコンセプトを具現化したものといえます。
>>GRカローラってどんなクルマ? 公式画像(80枚)はこちら
>>GRヤリスってどんなクルマ? 公式画像(55枚)はこちら
>>GRスープラってどんなクルマ? 公式画像(39枚)はこちら
>>GR86ってどんなクルマ? 公式画像(39枚)はこちら
しかしGRの走りを味わうことができるのはスポーツカーだけではありません。GRファミリーのエントリーモデルとして「GRスポーツ」というバリエーションがトヨタの各モデルに設定されているのです。
過去にはミニバンなどにもGRスポーツもありましたが、現時点では「アクア」、「ヤリスクロス」、「ハイラックス」、「ランドクルーザー」、「コペン」、「C-HR」の6車種にGRスポーツが設定されています。
たとえば「アクアGRスポーツ」の専用装備となっているのは、前後バンパー、シート、ハンドル、サスペンション、ボディ剛性アップパーツなどです。
GRスポーツのコンセプトとしてパワートレインはベース車のままで、ラゲッジスペースや各種の運転支援機能などをスポイルすることは基本的にありません。スタイリングやハンドリングにモータースポーツからのフィードバックを感じられるのがGRスポーツというわけです。
そんなアクアGRスポーツのメーカー希望小売価格は259万5000円です。標準グレードの価格帯は199万7000円~240万円となっていますから、アクアの中では圧倒的に高価になっていると感じてしまいます。それでも、GRスポーツ専用パーツへの進化を考慮すると、十分に適切な価格ともいえるでしょう。
ただし、ハイブリッド専用モデルであるアクアのセールスポイントである燃費性能については、標準グレードが33.6~35.8km/Lとなっているのに対して、GRスポーツは29.3km/L(いずれもWLTCモード燃費)。
これはハンドリング優先でチョイスされたハイグリップタイヤ(ポテンザRE050A)の影響といえます。GRスポーツとしては、仕方のないトレードオフですが、GRスポーツは全面的に進化しているのではなく、犠牲にしている機能があることも購入時には理解しておくべきでしょう。
>>アクアのグレードごとの価格や詳細情報はこちら
>>アクアのスペック情報はこちら
価格と燃費の違いについてヤリスクロスも見ていきましょう。
ヤリスクロスGRスポーツではハイブリッドとガソリンエンジン車の両方に設定されています。ハイブリッド GRスポーツは275万円で、WLTCモード燃費は25.0km/L。ヤリスクロスハイブリッドの標準車における最高額グレードが270万5000円で、WLTCモード燃費が27.8km/Lとなります(※FF車の場合)。
同様に、ヤリスクロスのガソリンエンジン車では、GRスポーツは236万7000円、WLTCモード燃費は17.6km/L。標準系の最高額グレードは233万1000円(Z“アドベンチャー”)で、18.8km/Lとなります。いずれにしてもアクアよりは差が気にならないと感じるかもしれません。むしろ、ヤリスクロスのGRスポーツはFWDだけの設定で、4WDが必須のユーザーは選べないことのほうが気になります。
>>ヤリスクロスのグレードごとの価格や詳細情報はこちら
>>ヤリスクロスのスペック情報はこちら
2.4Lディーゼルエンジンを積むピックアップトラックのハイラックスについて見ていきましょう。まず燃費性能は標準系とGRスポーツで変化はありません。ただし価格差は大きく異なり、標準系の最高額グレードが388万2000円なのに対して、GRスポーツのメーカー希望小売価格431万2000円となっています。
>>ハイラックスのグレードごとの価格や詳細情報はこちら
>>ハイラックスのスペック情報はこちら
キング・オブ・SUVであるランドクルーザーでは、3.5Lガソリンエンジン車と3.3Lディーゼルエンジン車の両方でGRスポーツを選ぶことができます。フロントグリルが専用になるなどひとめでGRスポーツらしさを表現しているのがランドクルーザーでの特徴です。
ランドクルーザーGRスポーツのメーカー希望小売価格は、ガソリンエンジン車で770万円、ディーゼル車で800万円。それぞれ標準系の最高額グレードから40万円高の設定となっていますが、GRスポーツの特別感を考えれば妥当な価格差といえるでしょう。
>>ランドクルーザー300のグレードごとの価格や詳細情報はこち
>>ランドクルーザーのスペック情報はこちら
なかでも特別なのはコペンGRスポーツでしょう。ご存じのようにコペンはダイハツの軽オープン2シーターで、GRのノウハウをトヨタ傘下のダイハツのモデルに注入するという企画自体がユニークですが、GRスポーツ限定でトヨタの販売チャネルで扱うというのも興味深いところ。
ダイハツ販売店でもコペンGRスポーツは購入可能ですが、トヨタ系の販売チャネルではコペンの標準系モデルは取り扱っていません。そのためトヨタ系の販売店でコペンを購入しようと思うと、GRスポーツ一択となるのです。
>>コペンGRスポーツのグレードごとの価格や詳細情報はこち
>>コペンGRスポーツのスペック情報はこちら
<終わり>
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
三菱「新型SUVミニバン」公開! 全長4.5m級ボディדジムニー超え”最低地上高採用! タフ仕様の「エクスパンダークロス アウトドアE」比国に登場
新型フォルクスワーゲン・ティグアン発売。7年ぶり全面刷新、2Lディーゼルと1.5Lハイブリッドを展開
【第2回】サイトウサトシのタイヤノハナシ:スタッドレスタイヤはなぜ効く?
巨大GTウイングに赤黒の「トミカスカイライン」カラー! リバティウォークはトラック相手でも容赦なしの圧巻カスタム!!
ガスリー、ご近所さんになった角田裕毅とカラオケ熱唱「声枯れるほど歌った。楽しい夜だった」思い出アデルの曲も再び
Jujuが人気ドライバー部門首位「暖かい声援が何よりも活力に」。2024年のSFgoアワードはTGMが“2冠”
ラリーカーが空を飛ぶ! WRCラリージャパン堂々幕開け。Rally1ではM-スポーツ・フォードのフルモーSSS1最速。勝田貴元3番手
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!