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スバル XV 買いはハイブリッド。中間グレードのSがベストバランスだが、シンプルな装備のLも好印象

日本の道路でちょうどいい寸法、先進安全装備も充実

スバル XVは、同社のインプレッサ5ドアをベースに作られたクロスオーバーSUVです。2010年に発売された初代は「インプレッサXV」という車名で、2012年登場の2代目も最初はインプレッサXVを名乗りましたが、途中から車名を「スバル XV」に変更。そして2017年4月に発売となった3代目の現行モデルも「スバル XV」と名乗っています。

ちなみに、2代目までは「まずインプレッサの5ドアを設計し、それをベースにXVを作る」というやり方でしたが、現行モデルでは「そもそもXVありき」でインプレッサの設計が行われたということです。

現行型XVのボディサイズは全長4485×全幅1800×全高1550mm(ルーフレール装着車は+25~45mm)という、日本の道路で使うにはちょうどいい寸法。細かな違いはもちろんありますが、「ホンダ ヴェゼル」や「BMW X1」あたりとだいたい同じようなサイズ感です。大人数での乗車や、かなり大きな荷物を積むにはやや手狭ですが、2~4人家族が使う分には居室も荷室もスペース的に十分です。

駆動方式はスバル得意のフルタイム4WDで、車台は「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」という最新世代のものを採用。このSGPの恩恵により、スバル XVのオンロードの走りは「すこぶる良好」とイメージしてまず間違いありません。

そして路面や走行状況に応じて前後輪に最適なトルクを配分する「アクティブトルクスプリットAWD」により、雪道や悪路でも常に安定した走りを披露し、悪路からスムーズに脱出できる「X-MODE」も、最廉価グレードを除いて標準装備です。

現行型スバル XVに搭載されているパワーユニットは2種類。ひとつは1.6Lの水平対向自然吸気ガソリンエンジンで、もうひとつは2L水平対向直噴ガソリンエンジンに小型の電気モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドの「e-BOXER(イーボクサー)」というもの。以前は電気モーターなしの2L水平対向直噴ガソリンエンジンもラインナップされていましたが、2019年11月から2L車はe-BOXERのみになりました。

スバル XVは、いわゆる先進安全装備の面でも大いに充実しているSUVだといえます。

テレビCMなどでもおなじみの「アイサイト(EyeSight)」は全車標準装備で、ブレーキ制御で衝突回避をサポートする「プリクラッシュブレーキ」やATの誤発進および誤後進抑制機能、0~120km/hの幅広い速度域で前方の車両を追従してくれる「全車速追従機能付クルーズコントロール」などは全車に装備されています。また「そもそも視界がきわめて良い」などの、スバルが理念としている「0次安全」においても抜かりはありません。

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