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大怪我を乗り越え再び輝きを取り戻した元王者。山本尚貴と母校・作新学院との大切な絆

大怪我を乗り越え再び輝きを取り戻した元王者。山本尚貴と母校・作新学院との大切な絆

山本尚貴選手(写真:日本レースプロモーション(JRP))

感謝の気持ちと地元の応援を背に狙うは4度目の王者

「当時はイタリアのカートレースに参戦し、ベースはイタリアで、日本には中間テストや期末テストのたびに戻ってきてまたイタリアに帰る生活をしていた。普通の公立校は無理だったので、理解のある学校に進学できたからこそ今の自分がある(山本選手)」

山本選手は「川上先生には頭が上がらない」と笑いながら話すが、二人の間には、多く語らなくても心が通じ合ってる暖かい空気が流れている。

さらに山本選手は「恩師だけではなく、学校で会った友達も応援してくれた。出会いや縁がすごく大切ということもこの学校で学んだ。出会う人と関わる人がどれだけ味方でいてくれるかが大事だと思うので、ここに進学できてよかったし、ここで出会った人全てに感謝している。今回のような活動が学校でできるのは本当に幸せ」と母校への想いを語る。

「作新の生徒さんだけじゃなく(地元なので)たくさんの方が応援に来てくれる。(モビリティリゾート)もてぎではほかのサーキットで感じることのできないエネルギーを感じるので、その応援を背に優勝できたら最高ですし、そうなるべくチーム一丸となって頑張りたい(山本選手)」

「真面目な生徒(川上先生)」から日本の頂きを3度極めるまでに成長するも、怪我でどん底を味わいそこから奇跡の復活劇を演じた山本選手。手強いライバルがひしめく中、感謝の気持ちと地元の声援を力に変え、歴代最多4回目の戴冠を目指しもてぎを駆ける。

(終わり)

◎あわせて読みたい:
>>努力で掴み取り、最後まで噛み合わなかった歯車。下田紗弥加の夢はまだ続く【D1GP最終戦レポート】

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