豪州発表の新型ナバラ、三菱トライトンとの共通点と“変えたところだけ見せる”日産の現地戦略

日産 ナバラ

走行性能を支えるシャシーと2.4Lディーゼルの新仕様

車台には、三菱トライトンと同一のラダーフレームシャーシを採用しています。ナバラとしては初めて電動パワーステアリングが導入され、操舵感の改善を図った内容とみられます。プレムカー社が手がけた専用サスペンションも特長で、走行環境に合わせた調整が行われています。

パワートレーンは2.4Lのツインターボディーゼルエンジンで、最大出力204ps（150kW）、最大トルク470Nmを発生します。先代モデルよりパワーとトルクが向上し、平均燃費は約13km/Lとされています。

エントリーグレードにはオートマチック操作の「イージー4WD」と電子式リアディファレンシャルロックが標準装備され、ST-Xとプロ-4Xにはロック可能なセンターディファレンシャルと選択式ドライブモードを備えたスーパー4WDシステムが搭載されます。

新型ナバラは2026年第1四半期にオーストラリアとニュージーランドで発売される予定で、価格は未発表です。

市場ではトヨタ「ハイラックス」やフォード「レンジャー」と競合することになります。日本では「ダットサントラック」として知られたナバラが、将来的に国内市場へ再投入されるかどうかも注目されます。

（終わり）

（写真：APOLLO NEWS SERVICE、日産、三菱）