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新型ロードスター公道試乗、期待を超える仕上がり

乗り込んで真っ先に感じたこと

情報がちょろちょろ流されていたので、新型マツダ ロードスターを待ち望んでいた方なら概要はご存じのはず。能書きは後回し、早速、中核グレードの「S スペシャル パッケージ」(6MT)のドアを開けて乗り込む。

ドライバーズシートに腰掛けて真っ先に感じるのは、シートの掛け心地のよさだ。背中から腰にかけて、ふんわり包み込むようにホールドする。一般的なシートは金属バネにウレタンパッドを組み合わせる。一方、新型ロードスターのシートは弾性のあるポリエステル素材で編んだネットを用いている。場所によって弾性を変化させる凝った構造が、しっとりとしたホールド感を生んだのだろう。

面白いのは、ネットタイプのシートを採用した理由だ。掛け心地の向上が主目的ではなく、本来は軽量化と薄くすることが目的だったという。

シートのホールド感に感激した次は、幌を開けてその簡便さに感激する。フロントウィンドウの上端、中央に位置するレバーをクイッと引いてロックを解除、そのまま左手一本で幌を開け、最後に軽く押し込むとカチャッと収納される。幌を上げるのはその逆の手順。

重たい電動幌を用いずに座ったまま開閉できるのは、ちょっとしたコロンブスの卵だ。

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