ミニ クロスオーバー 大きくなった理由とは？

なぜ今度のMINIは大きくなったのか？

さて、新型MINIクロスオーバーである。

今年年初のデトロイトショーで発表されたコンセプトカー、ビーチコマーもそうだが、4台目のバリエーションとなる今度のMINIは大きいということで話題となった。コンパクトSUVとして披露されたそれは、明らかにこれまでとは違い全長も4mを超えている。

実際、今回の海外試乗会の基地となったハンブルグのホテルに展示されているそれを見たとき、思わず「デカっ！」と声にしてしまったほどだ。ジュネーブショーの広い会場での初見よりもインパクトがある。まぁ、サイズもそうだが、狭いロビーで20インチのホイールを履いているのだから、そう思えたのかもしれない。MINIのホイールといえば、クラシックMINI時代のMINILITE（10インチ）が真っ先に頭をよぎる…。

ただ、大きくなったのは当然といえば当然である。MINIという言葉の響きからどうしても違和感を持ってしまうが、サイズの大小でモデルバリエーションを広げるのはブランド戦略の常套手段。ロールスロイスですらゴーストなんてコンパクト・ロールスをリリースする時代だ（それでも全長は5.4mあるけどね）。

では、なぜ今度のMINIは大きくなったのか？

その答えを開発者に伺うと明確な返答が戻ってきた。このクルマはMINIのことは大好きだけど、サイズ的な理由で維持できなかったり購入をためらっている人に向けてつくられたというのだ。要するに生活環境が変わることで家族が増えたり、趣味が多様化するのに対応するものとなる。

そして次にサイズの説明をしはじめたとき、「ポロ以上、ゴルフ以下」という表現をした。で、そこでピンときた！　もしかしたら、これまでMINIに乗りたくてもサイズで諦めていた人はゴルフへ流れていたのかもしれない、と。