ゴルフ･トレンドライン！ 河口まなぶ、太鼓判押す

現行型の完熟か、次期型ゴルフか？

確かにゴルフは今年フルモデルチェンジすると言われている。しかし予測としては10月に開催されるパリサロンだから、フルモデルチェンジ版が日本に導入されるのはおそらく来年ということになるだろう。そう考えると実際に日本導入されて…となるまでにはまだ半年以上の時間がある。この期間をどう考えるかは悩ましい。

もちろん次期型は確実に現行モデル以上になることは間違いない。しかしドイツ車だけに、最近では少なくなってきているものの、初期ロットはやっぱり不安と感じる人も少なくないだろう。そういう人にとっては現行の完熟モデルがオススメといえる。

それに先の話を始めるとこれはキリがない。現時点で僕自身もTSIトレンドラインがゴルフのベストと思うが、次期型が出れば当然そちらの良さに再び驚かされると予測できるし、そちらがオススメにとって変わるだろう。しかし現行モデルが一代でフルモデルチェンジに近い内容の変化があったわけだから、次期型でも同じことが起こりうるわけで、そうなればまたオススメはそちらに…となっていく。それにゴルフがモデルチェンジした後には、次期ポロなども登場するし…といった具合でキリがないわけだ。またもともとゴルフのような優れたクルマの場合は、欲しいと思った時が買い時、と思わなければついに手が出なくなってしまうのも実際だ。

それにしてもいつになく、話に熱が入ってしまった。これもおそらく今回試乗したTSIトレンドラインが相当に魅力的なクルマだからに違いない。実際冒頭に記した通り、日本で走らせて改めて魅力を感じたし、それをしてゴルフの、VWの凄さを思い知ったからである。そして今後を考えてみるとTSIトレンドラインに搭載された1.4直噴ターボ＋7速DSGや、そこから派生する小排気量の直噴ターボ＋7速DSGはおそらく、今後のVWのコア・テクノロジーになるだろう。ならば次期型ゴルフも含め、ここ数年の主力だろうドライブトレーンがここにあるわけだ。

そう思うとますますTSIトレンドライン、凄いクルマである。いやはや、本当に。