エスクード大幅マイナー! 下野康史は昔を懐かしむ
掲載 更新 carview! 文:下野 康史/写真:荒川 雅臣
掲載 更新 carview! 文:下野 康史/写真:荒川 雅臣
トヨタRAV4、ホンダCR-V、日産エクストレイルといったライバルにエスクードが負けないところはどこですかと、大野守之チーフエンジニアに聞くと、真っ先に「オフロード性能」と答えた。センターデフのないパートタイム4WDだった1、2代目と比べると、いまのエスクードは“ライト”や“シティ”といった形容詞を返上するミディアム・クロカンに成長しているという自信がうかがえた。
ぼくは3.2XSの洗練されたオンロード・マナーに感銘を受けた。シリーズ最上級モデルだが、すっきり清潔な内装の印象は2.4リッターモデルと大差ない。しいていえば、スイフトに似ている。でも、フェイクのウッドパネルを貼って、かえってミミっちさを露呈するような愚を犯していないところが潔い。無理して高級に飾っていないところがいい。3.2XSにもどこか無印良品的な雰囲気を感じた。
価格は2.4リッターモデルが194万2500円~219万4500円。3.2XSは262万5000円。これでもVWゴルフの最廉価モデルと変わらない値段かと思うと、スズキの価格競争力には目を見はる。世界の無印良品車として、がんばってもらいたい。
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