メルセデス新生Bクラス「これは売れる」予感
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
Bクラスはエンジン排気量も絶妙な設定にある。メルセデス・ベンツにとっては新世代の4気筒シリーズとなる直噴ターボ・エンジンは名前こそ180だが排気量は1.6L。このクラスで採用の多い1.4Lよりも少し上ながら、2.0Lほどトゥーマッチな感もないイメージは、このクラスのアッパーモデルに相応しい。
実際に走らせた感覚に関しては、昔からのメルセデス・ベンツを知る人には隔世の感があるだろう。昔のメルセデス・ベンツから比べれば操作感覚や走行感覚は全てがライトだからだ。アクセルペダルだって、オルガン式ではなく吊り下げ式。ちょっとした衝撃を受けるかもしれない。
しかし同時にメルセデス・ベンツに初めて触れる人からすると、こうした部分は全てが“取っ付き易い”ものとして受け入れられるだろう。我々自動車ジャーナリストにとっても、その感覚はこれまでのメルセデス・ベンツとは異なる。大切なのはそこから生まれる走りがどうか、ということで、ここはやはりメルセデス・ベンツらしい感覚が残っていると報告できる。一定の落ち着きというか、エンジンにしても過敏にパワーが出るのではなく穏やかな感じがある。
僕は昨年、海外でもこのモデルを走らせているが、その時には乗り心地の硬さなどシックリこない部分もあった。そうした部分も時間が経って日本仕様では改善されているようで、乗り味はマイルドになりステアリングフィールも滑らかさを増した。
とはいえBクラスはランフラットタイヤを標準装着するので、路面の変化や荒れたところでは通常タイヤ装着車よりも硬さを感じるシーンはあるだろう。だが、その分パンクというエマージェンシーな状態でもショップまで走れてしまう担保があるわけだ。
CPAと呼ばれるレーダー型衝突警告システムをこのクラスで世界初採用したのもポイントだろう。その他、新たな7速ツインクラッチ式トランスミッション7G-DCTを備えるなど、メカニズムもこのクラスのトレンドを全て手にしている。
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