【王者の牙城を崩せるか？】新型「ムーヴ」vs「N-BOX」徹底比較。注目の軽スライドドア対決…選ぶ基準は使い方？

ムーヴ、N-BOX

それぞれの“使い方”で見えてくる最適な選択

パワートレインは、ムーヴが自然吸気（NA）エンジンとターボエンジンの2種類を用意。改良された「KF」型エンジンにCVTを組み合わせ、NAモデルは最高出力52ps、最大トルク60Nm。

ターボモデルは最高出力64ps、最大トルク100Nmを発揮。RSのCVTはステップ制御付き「D-CVT」によって軽快な加速感を演出しています。

対するN-BOXは、「S07B」型エンジンにCVTを組み合わせたパワートレインを採用しています。NAモデルは可変バルブ機構（i-VTEC）を搭載し、最高出力58ps、最大トルク65Nmを発揮。

ターボモデルは最高出力64ps、最大トルク104Nmで、いずれもムーヴのエンジンスペックを上回っています。なお、ターボ仕様は「カスタム」と「ジョイ」グレードに設定されています。

燃費（WLTCモード・FF）は、ムーヴが22.6km/L、N-BOXが21.6km/Lと、若干ムーヴの方が優れています。

まとめると、「多少高くても広さと装備を重視したい」ならN-BOX、「コストを抑えて、必要な装備だけあればいい」ならムーヴが合いそうです。

なお、ムーヴは全高が1700mm以下に抑えられており、多くの機械式駐車場に対応可能。都市部での利用や駐車環境の制限があるユーザーにとっては、大きな利点です。

一方で、高齢者の乗り降りや後席空間の余裕を求めるならN-BOXに分があり、装備の安心感も含めて“間違いない1台”として選ばれる理由が見えてきます。

（終わり）

（写真：ダイハツ、ホンダ）