マツダの新型3列SUV「CX-80」はいつ発売? JMSデビューはナシ、発表延期の背景は?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:マツダ 109
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:マツダ 109
マツダの国内における新たなフラッグシップモデルである3列シートSUV「CX-80」ですが、発表が後ろ倒しになる可能性が高まっています。
当初は2023年秋にも発表予定とされていたことから、同年10月から11月にかけて開催される「ジャパン・モビリティ・ショー2023(JMS23)」でのデビューが予想されていました。
一方、マツダはショーに先駆けて出展概要を発表しましたが、そのなかにはCX-80の登場を示唆する内容はありません。サプライズで登場する可能性は残されているものの、発売直前のモデルをサプライズ発表するメリットは薄く、CX-80は出展されない可能性が濃厚です。
また、同じく2023年秋にも北米で発表される予定だった「CX-70」は、2024年春頃の発表へと延期されたことが北米マツダの公式SNSによって明らかにされています。
CX-80とCX-70、そしてすでに発売されている「CX-60」と「CX-90」は、マツダの次世代を担う「ラージ商品群」であり、コンポーネントや生産体制など、さまざまな部分が共通しています。
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日本国内で販売されるのはCX-60とCX-80のみですが、CX-70とCX-90も含めた「ラージ商品群」のすべてのモデルが日本国内で生産される見込みです。
つまり、CX-80の登場は、ほかの「ラージ商品群」の状況に大きく関わってくると見られます。
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実際、マツダはCX-80の発表を後ろ倒しにしたい事情があるようです。
「ラージ商品群」の第1弾として満を持して登場したCX-60は、その国産車離れした堂々たるボディと流麗なデザインが高く評価された一方、その走りに「突き上げ感」や「硬さ」を感じるユーザーが多かったと言います。
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さらに、2023年4月にはトランスミッションなど、同年6月にはフロントサスペンションなどに不具合があったとしてリコールが行なわれていることを考えると、CX-80は十分に検証を重ねた上で発表したいと思うのも無理はありません。
また、北米でCX-90が好調であることも関係しているようです。
北米マツダは、2023年7月に歴代2位となる3万629台を販売していますが、CX−90はそのおよそ1割となる2929台を記録しています。CX-90の価格帯を考えると大健闘と言える数字です。
上述の通り、CX-90も日本国内で生産されているため、そのほかの「ラージ商品群」のモデルと生産能力をわけあう必要があります。
>>秋登場、マツダの頂点「CX-80」の完成度は北米向け「CX-90」がヒント
つまり、CX-80の発売を後ろ倒しにすることで、マツダにとっては、CX-60で得られたフィードバックをCX-80に活かすリードタイムを確保しつつ、生産能力をいま現在好調なCX-90に割り振ることができることになります。
加えて、CX-8の生産も2023年内は継続される見通しであり、3列シートSUVを求めるユーザーに対するニーズを満たすことができるのも背景にあるようです。
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とはいえ、CX-80の発表が極端に遅くなることはなさそうです。
現時点では、CX-8の生産が完全に終了すると見られる2023年末までにCX-80が発表される可能性が濃厚です。
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具体的には、2023年12月前半にも発表および予約受注がスタートし、2024年1月に生産が開始、早ければ2024年2月にも納車が始まるというスケジュールになると見られます。
しかし、CX-8に関してはホームページから生産終了の文言が消えており、さらにマツダでは「ラージ商品群」の生産能力の増強を進めており、2024年中にも新体制での生産が始まる見通しです。新体制による生産が開始されれば、CX-80の納期も短縮されることは確実ですが、今後に関してはやや不透明なのも事実です。
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