本当に硬い? CX-60の乗り心地、デビューから半年経ってユーザーはどう評価した?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:マツダ 485
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:マツダ 485
マツダ「CX-60」が発売されてから半年以上が経ち、街で見かける機会も増えてきました。
実際、CX-60はスタートダッシュに成功したようです。2023年の1月~3月の新車販売台数では、「CX-5」などをおさえてマツダのなかではトップとなるなど、順調な滑り出しを見せていました。
一方、納車が進むにつれて、carview!のCX-60のカタログページにもユーザーからのレビューコメントが増えつつあります。今回はそんなコメントのなかから、巷で論争となっている「乗り心地」についての評価をチェックしてみたいと思います。
>>CX-60ってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>CX-5ってどんな車? 価格やスペックはこちら
2023年5月時点で、carview!カタログページに寄せられたCX-60のユーザーレビューの「平均総合評価」は4.2点と上々です。
レビューコメントを見ても、「マツダのフラッグシップ」「運転して楽しい車」といったポジティブな内容のものが多く、ユーザーから一定の評価を得ていることがわかります。
ただ、より詳しく見ると「燃費」は4.6点、「デザイン」は4.5点と高評価であるのに対し、「乗り心地」は3.7点とそのほかの項目に比べて低めです。
乗り心地に対するレビューコメントには、次のようなものが見られます。
「大きな段差をそこそこなスピードで越えるとビックリするくらい突き上げされてビビる」
「乗り心地は若干硬めに感じます。静粛性や振動は全く気になりません」
「高速での突き上げ感は大きめ。静粛性は非常に良好」
これらのコメントを見てもわかるとおり、CX-60の乗り心地に対して「突き上げ感」や「硬さ」を感じるユーザーは少なくないようです。
一方、「(硬さについては)気になりません」や、「多少の硬さは感じるが、ネットで騒がれているほどか?って感じです」という評価もあり、CX-60の乗り心地についてはユーザーによって大きく見解がわかれる部分でもあるようです。
>>CX-60のユーザーレビューはこちら
>>プロの評価は? CX-60の専門家レビューはこちら
では、なぜCX-60の乗り心地について、「突き上げ感」や「硬さ」を感じるユーザーとそうでないユーザーがハッキリとわかれるのでしょうか?
都内のマツダ販売店の担当者は次のように話します。
「たしかに、CX-60に対して『突き上げ感』や『硬さ』を感じるお客様がいらっしゃるのは事実です。ただ、それを許容されるかどうかは、お客様がそれまでにどのようなクルマに乗っていらっしゃったのかによるのではないかと思います。
たとえば、以前からマツダのクルマにお乗りいただいているお客様の場合は、CX-60の乗り心地についてネガティブに感じることは少ないようです。また、輸入車からのお乗り換えのお客様も同様の感想を持たれる傾向があるようです。
一方で国産車、特にトヨタからお乗り換えのお客様では、『突き上げ感』や『硬さ』を感じられる傾向が強いように感じます」
>>いくらで買える? CX-60の中古車相場はこちら
>>マツダCX-60は“気に入ったら買い”でOK!? コスパも十分【オーナーの本音】
マツダによれば、CX-60が発売された時点で受注された8726台のうち、マツダ車からの乗り換えは約57%で、残りの43%が他ブランドからの乗り換えだったといいます。さらに、輸入車からの乗り換えは全体の20%ほどに及ぶなど、幅広いユーザーが興味を示していることが伺えます。
一般的に、欧州を中心とした輸入車はサスペンションが硬めに設定されていることが多く、反対に国産車はサスペンションが柔らかめに設定されていることが多いと言われています。
ただ、マツダについては、これまでもサスペンションが硬めに設定されていることが多く、それがマツダらしい「人馬一体」の走りに一役買っていました。
そのため、すでにマツダ車を保有していたユーザーからすれば、CX-60の「硬さ」は許容範囲内と感じるのかもしれません。
また、マツダは市場からのフィードバックを、毎年のように行なわれる年次改良によってすぐに反映させるメーカーであることがマツダユーザーを中心によく知られています。そのため、ユーザーレビューの中には、今後の熟成に期待するコメントも多く見られました。
いずれにせよ、CX-60が幅広いユーザーから興味関心を持たれていることは間違いないようです。ただ、やはり乗り心地にクセを感じるユーザーがいることは事実であるため、検討の際には希望のパワートレインを持つモデルの試乗は必須と言えそうです。
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