プレマシー、SKYACTIV搭載。走りも燃費も向上
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:菊池 貴之
マツダの新世代技術、スカイアクティブ・テクノロジーを搭載したプレマシー。燃費を改善するとともに、扱いやすさや楽しさといった運転フィールにも磨きをかけてきたのも大きな特徴だ。
ミニバンの使われ方として多いのは、平日はお母さんが近所での買い物や駅への送り迎えなどでステアリングを握り、週末はお父さんの運転で郊外まで足を伸ばす、といったシーン。お母さんにとっては発進や車庫入れといった超低速域を含めた街中での扱いやすさが重要な関心事となり、お父さんは高速道路やコーナーが連続するワインディングロードでキビキビとしたスポーティさがあれば嬉しいだろう。
低速域では扱いやすく、高速域ではスポーティに、という要求に応えるには相反する要素を満たさねばならず、無理難題にも思えるが、マイナーチェンジを受けたプレマシーは、エンジンとATを最新のスカイアクティブ・テクノロジー・ユニットに換装するにあたって、その我が儘を受け入れようと柔軟な特性づくりにチャレンジしてきた。速度域やアクセル操作などからドライバーの意思を汲み取ってクルマが応えようというのだ。
まずは街中から試乗を始めたが、たしかにプレマシーは落ち着いた動きで扱いやすい。とくに、車庫入れや狭い路地裏での徐行などでスムーズ。思っているよりもエンジンパワーが出てしまい、飛び出し気味になって慌ててしまうようなことがないのだ。その一方で、比較的に流れの速い幹線道路での加速では、スカイアクティブらしい頼もしさがあってキビキビとしている。「気は優しくて力持ち」的な、頼れる相棒として最適な特性を持っているのだ。
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