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アクセラ3モデル試乗。ベストバイは?

大トルクのディーゼル車はMTに試乗

最も楽しみにしていたのが唯一乗ったことのなかったディーゼルだ。マツダの誇るスカイアクティブDエンジンを搭載する車種のうち、最もコンパクトなアクセラ。CセグメントのFWDハッチバックに最大トルク42.8kgmのエンジンをぶち込んだ例は世界的に見ても珍しいのでは? ちなみに最高出力は175ps/4500rpm。

今回、編集部が選んだのは6MT。マツダのMTの特徴である節度ある感触を楽しみながら変速を繰り返し、ぶっといトルクにものをいわせてグイグイ走る。箱根ターンパイクと芦ノ湖スカイラインの中間くらいの曲率のコーナーが続くガラ空きの指宿スカイラインに差し掛かると、もうインプレッションなんてどこかへ吹っ飛んで、ただただBe a driver! 明日へ突っ走れ~♪ 心地よい足まわりとトルキーなエンジンの組み合わせはやみつきになる。マツダのディーゼルは4気筒としては振動、騒音ともに最高レベルだ。この点については決してBMWにも劣らない。

もっとも、MTで回転をおいしい(トルキーな)ゾーンにとどめながら走るのは楽しくないわけではないが、おいしい回転域が低く狭いので、少々せわしない。変速はクルマに任せ、フールプルーフに右足の力の入れ具合だけで大トルクを楽しむATのほうがディーゼルには似合うと思う。

ところで、マツダはアクセラシリーズのうち、ディーゼルモデルを最上級グレードに据えた。先に出たCX-5やアテンザの場合、安いディーゼルグレードが高いガソリングレードよりも安いのに対し、アクセラの場合、ディーゼルグレードのXDは快適装備や安全装備が軒並み標準装備され、306万7200円(消費税8%の価格)と、ディーゼル以外で最も高いハイブリッドS Lパッケージよりも約37万円も高い。JC08モードじゃ21.4km/L(ATは19.6km/L)。アテンザよりも悪いのはなぜだろう。

ディーゼルエンジンは高価なので、安いクルマに積むほどエンジンのコストが目立つ。アクセラの価格帯だと安く売るのが難しいのかもしれない。となると、マツダは次期デミオに1.5Lディーゼルターボを搭載すると言われているが、やっぱりダントツの最上級グレードに据えられるのだろうか。それにしても1.5Lのディーゼルだなんて魅力的そうだな。

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