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クーペライクな華やかさ A5に第3のモデル登場!

大人っぽい躾け

ラインナップは2.0TFSIクワトロのみ。最初はこれに19インチのタイヤ&ホイールとADS(アウディドライブセレクト)などを装備した車両に乗り込んだ。

走りの第一印象は想像していたよりもずっと良かった。ボディは剛性感高く、大きなリアゲートを有することを意識させない。あるいはA4アバント以上かも、という感覚だ。サスペンションの動きも良い感じ。単に十分なダンピングが効いているというだけでなく、動きの質が高い。ステアリングフィールも何となくしっとりした印象。スロットルの反応やS-トロニックの変速ぶりも登場当初の歯切れ良さを強調したものから、ややマイルドになった気がする。

要するに全体的に上質感が増し、またテイストフルになっている。あるいは、これはA5スポーツバック固有のものではなく、A4/A5系全般の進化かもしれないから、追々検証してみる必要がありそうだ。

ワインディングロードでは、やはり低重心+ワイドトレッドのおかげか動きに軽快感がある。特にターンインの素直さはA5系共通の長所だ。但しホイールベースが長いだけにその先は安定志向が強め。最終的にはクワトロが後輪への駆動力配分を増やすらしく、コーナー後半では切った通りに曲がり込めるが、全体的にはクーペ/カブリオレよりも大人っぽい躾けだと言えるだろう。

S-ラインの18インチ仕様にも乗ったが、こちらは予想通り全体にシャキッとした味付けだ。しかしガチガチというわけではなくストロークの最後で入力をグッと受け止めてくれる懐の深さもある。

標準の18インチ仕様を試せなかったので断定はできない。しかし取り敢えず現時点では、ベストは標準モデルで、ある程度スポーティな走りを求めるにしてもそれに19インチタイヤ&ホイールの組み合わせが好印象だったと言っておこう。

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