ボルボV40、北欧製ハッチバックに海外試乗!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:ボルボ・カー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:ボルボ・カー・ジャパン
本国には数種類のガソリンとディーゼルエンジンが用意されているが、日本に導入されるのは「T4」と呼ばれるガソリンの1.6リッター直噴ターボ(180ps/240Nm)モデルのみ。これに6速DCTを組み合わせる。
XC60から始まった60シリーズで、従来のまったり系と決別しスポーティな身のこなしを獲得したボルボだが、その流れはV40にも着実に受け継がれている。
とくに試乗したT4にはオプションのスポーツサスペンションと40扁平の18インチタイヤが装着されていたため、ステアリング入力に対するクルマの動きはビビッドそのもの。硬い足とシャープなレスポンスはそれなりにバランスがとれていたし、ワインディングロードでの身のこなしには気持ちよさを感じたが、荒れた路面にさしかかると突き上げの大きさが気になった。
その点、ダイナミックと呼ばれるもう1段階ソフトめのサスペンションを装着していたディーゼルモデルの足は、しなやかさとしっかり感のバランスがちょうどよかった。ディーゼルモデルは日本には入らないが、サスペンションの選択は自由にできるそうなので、日本仕様の足としてはぜひとも「ダイナミックサスペンション」を選択して欲しい。
動力性能に不足はまったくない。わずか1600rpmで最大トルクを発生するため実用域でのパワーフィールは2.5リッター級。さらに深く踏み込むとオーバーブーストがかかって最大トルクが270Nmに達することもあり、スポーツマインドが旺盛な人でもT4で十分に満足できるだろう。0-100km/h加速は7.7秒、最高速は225km/h。一方で最新の直噴エンジンとDCTの組み合わせらしく、欧州複合サイクルで5.5L/100kmという優れた燃費性能も叩きだしてみせる。
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