ボルボV40、北欧製ハッチバックに海外試乗!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:ボルボ・カー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:ボルボ・カー・ジャパン
スリーサイズは全長×全幅×全高=4369×1802×1424mm。ライバルたちよりほんの少し大きく低い。興味深いのは全高で、スポーティなイメージを訴求するAクラスや1シリーズよりも低い。クーペを連想したのはそんなディメンションの影響もありそうだ。
とはいえ室内スペースに不足はない。大柄な大人4人が無理なく寛げる空間をしっかりと確保しているし、シートの座り心地も上々。このあたりは、どんなときでも「人」を第一優先にするボルボらしい部分だ。ラゲッジ容量は335Lと、V50の417Lより小さくなったが、アンダーフロアボックス(16L)を加えれば350Lを超えてくるので、このクラスの標準(=ゴルフの350L)程度は確保している。
プラットフォームはS60/V60とは異なるもので、遠いルーツを辿れば先代S40/V50に行き着くそうだが、フロア周りやエンジンコンパートメント、バルクヘッドなどの形状を見れば、ほとんどを一から新規開発していることがわかる。
しかし、そんなことより何より驚いたのがインテリアの出来映えだ。質感はAクラスや1シリーズより明らかに上。A3と比べるとほぼ横並びだが、デザインの提案性やセンスを含めて評価すればV40がベスト。3種類の異なるグラフィックを任意に設定できるフル液晶メーターは最高にイカしてるし、ボルボのオリジナルデザインであるフリーフローティングセンタースタックもいい。
さらに言えば、スマートフォンからインスピレーションを得たというフレームレスタイプのルームミラー。僕はこんなカッコいいルームミラーをいままで見たことがない。大きなパーツから小さなパーツまで、ありとあらゆるところにデザイナーの美意識が濃密に反映されているV40のインテリアは一見の価値ありだ。
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