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もはやキワモノに非ず。後席は狭いけど2代目イヴォークは見た目良し走り良しの万能プレイヤー

快晴の2月某日、毎年恒例のJAIA(日本自動車輸入組合)主催の輸入車試乗会が神奈川県の大磯プリンスホテルで開催されました。短時間ではありますが、carview!編集が試乗してきた、輸入車ブランドのさまざまな試乗車の中から、注目モデルのショートインプレッションをお送りします。

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狭い後席はそのままだけどぐっと立派になった2代目イヴォーク

昨年初のフルモデルチェンジを果たした、ランドローバーの2代目レンジローバー イヴォーク(以下イヴォーク)。初代とほとんど変わらないボディサイズやクーペスタイルを受け継ぎつつ、精悍なヴェラール顔になり、キャラクターラインを減らした滑らかボディで、ぐっといいモノ感を増しています。

せり出すドアハンドルを握ってドアを開け、柔らかなシートに身を落ち着けると、目の前のフルデジタルメーターと、センター上下のデュアルタッチスクリーンが先進性を感じさせ、テンションが上がります。

が、深呼吸をして良く見ると、ダッシュボード上面などはソフトパッドなしの柔らかい樹脂製で、インパネ下側やドア内側のパネルなどは、それなりにプラスチッキーな質感もチラホラ目につきます。

リアシートに座ると、183cmの編集では太腿の裏が完全に浮き、頭は天井にべったり。ルーフが後ろ下がりのクーペなSUVであることを実感しますが、試乗車はオプションの固定式パノラミックルーフが装着されていたこともあり、厳しめの条件ではありました。170cmくらいまでの方なら許容範囲のように思えますが、後席の狭さはイヴォークというモデルの成り立ちからすれば、もはや確信犯的な割り切りポイントと言うべきかもしれません。

圧倒的な静けさとゆったりした乗り心地はレンジ乗ってる感高し

試乗車は2リッター4気筒ディーゼルターボエンジン搭載の上級グレードとなる「SE D180」でしたが、アイドリング状態ではまったくと言っていいほどディーゼルらしいエンジン音が聞こえてきません。

初代のせり出す丸いATセレクターではなく、スティック状のシフトレバーをコクコク操作して走り出しても、まったくディーゼルだとわからない静けさと排気音です。ちょっと多めにアクセルペダルを踏み込んでも、9速ATは低い回転数をキープしながら、しずしずとスムースに加速。加えてゆったりした足回りが生む乗り心地は、エントリーモデルといえども、初代よりもしっかりとレンジローバーファミリーっぽさを主張しているように思えました。

ステアリングを切ると少し遅れて、ゆったりとボディがついてくる操舵感は、余裕を持った大人な走りが似合いそう。後席の狭さが許容できる状況なら、4人乗車でロングドライブも快適でしょうが、ラゲッジスペースは全長約4.4mなりのサイズではあります。

いずれにせよ、先進感のあるインフォテインメントシステムや、圧倒的に静かでゆったりした乗り心地、そして今回は試せなかったものの、いざという時に使える本格的なオフロード性能に、都会でも映える落ち着いたスタイルなどなど、2代目イヴォークは初代のイメージを覆す、意外や守備範囲の広い万能プレイヤーと言えそうです。

【 ランドローバー レンジローバー イヴォークのその他の情報 】
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